・2パレット同時搬送でトラック荷役の自動化を加速
豊田自動織機・トヨタL&Fカンパニーは4月15日、トラック荷役作業を自動化する自動運転フォークリフト「リノバ オートノマス(Rinova Autonomous)」に4本フォーク仕様を追加し、4月16日に発売すると発表した。3D-LiDARを活用した4本フォーク仕様としては国内初で、2パレットの同時搬送を可能とし、物流現場の省人化と作業効率向上に寄与する。
今回追加された4本フォーク仕様は、飲料業界などで需要の高い2パレット同時搬送に対応。従来の2本フォーク仕様に比べ、積載量増加に伴う位置決め精度や制御性能の高度化が求められるが、同社はこれまで培った制御技術を活用し、安定した積み付けを実現した。有人作業と遜色ない精度を確認しているという。
同機は、3D-LiDARによるトラック位置検出や、ガイドレスでの自動運転を実現する3D-SLAM誘導方式を採用。さらに、AI(ディープラーニング)を活用し、マーカーなどを必要としないパレット位置・姿勢検出技術を搭載している。トラックの停車位置やパレットの向きが一定でない環境でも、荷台やパレットの状態を自動認識し、最適な走行経路を生成して荷役作業を行う。
4本フォーク仕様では、2パレット同時搬送時のわずかな位置ズレが積載効率に影響することから、積み付け時のアプローチ制御を高度化。フォークの差し込みから荷台への積み込みまで、状況に応じた経路を自動生成し、精度と安定性を両立した。また、シリーズ共通の改良としてセンサー検知範囲の拡大や画像認識アルゴリズムの改善も実施し、認識性能の向上を図っている。
国内物流業界では、「2024年問題」による労働時間規制や物流量の増加を背景に人手不足が深刻化している。特にトラック荷役は屋外作業や環境変動の影響が大きく、自動化が遅れている分野とされる。同社は2016年以降、実証試験を重ね、実用レベルでの自動化技術を確立してきた。
今回のラインアップ拡充により、飲料業界を中心にトラック荷役の自動化提案を強化するとともに、AGVなど周辺機器との連携を含めたトータルソリューションの提供を進める方針。物流現場全体の効率化と課題解決への貢献を目指す。
■主な仕様
誘導方式:3D-SLAM
操作方式:リーチタイプ
定格荷重:1,640kg(820kg×2パレット)
全長:2,865mm
全幅:2,050mm
全高:2,590mm
車両重量:3,940kg
■価格
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