・小型から20トンクラスまで対応
ベルエナジー(茨城県つくば市)とコマツは5月25日、ベルエナジーの移動式給電車「メスタジェン(MESTA Gen)」を用いて、バッテリー式電動油圧ショベルへの給電実証を行い、国土交通省のGX建設機械(GX建機)に認定された6機種への給電が可能であることを確認したと発表した。小型から中型クラスまでを1つの給電ソリューションでカバーできることを実証し、建設現場での電動建機運用拡大につなげる。
建設業界ではカーボンニュートラル実現に向け、電動建機の導入が進んでいる。コマツは2020年にバッテリー式電動ミニショベルを国内投入して以降、建機の電動化を推進しており、有線式を含む電動建機9機種が国土交通省のGX建機認定を取得している。
一方で、電動建機は排出ガスゼロや低騒音、低廃熱といった特長を持つ反面、屋外の土木・道路工事では電源確保が難しく、柔軟な給電インフラの整備が課題となっていた。
こうした背景から両社は、2024年12月よりMESTA Genを活用した給電実証を開始。1トン未満から3トンクラスまでの小型電動油圧ショベル4機種に対し、電源設備がない現場や作業場所の移動を伴う環境でも効率的に給電できることを確認してきた。
MESTA Genは、ベルエナジーの特許技術を用いて製造されたEVベースのゼロエミッション電源車。日産リーフをベース車両としており、普通自動車免許で運転可能。電力搬送から給電まで排出ガスを発生させず、騒音や廃熱も少ない点が特徴となる。
今回、両社は2026年3月12日から13日にかけて、コマツカスタマーサポート(KCSJ)東京支店で追加検証を実施。MESTA Genと国際標準規格「CCS2」に対応した充電器を用い、13トンおよび20トンクラスの中型電動油圧ショベルへの給電・充電を行った。その結果、いずれもエラーなく給電できることを確認した。
これにより、小型から20トンクラスまで計6機種への給電対応が可能となり、現場条件や施工工程に応じた柔軟な電動建機運用が可能になるとしている。
また、大規模現場における限られた電源環境や、作業場所の移動を伴うケースにも対応可能なほか、休憩時間中の補充電や、電欠時の緊急対応手段としての活用も見込む。
両社は今後、GX建機向け給電ソリューションとしてMESTA Genの普及を進め、建設現場におけるカーボンニュートラル実現への貢献を強化していく方針。
■実証概要
実施企業:ベルエナジー、コマツ
実証内容:移動式給電車「MESTA Gen」を用いた電動油圧ショベルへの給電検証
対象機種:バッテリー式電動油圧ショベル6機種
対応クラス:1トン未満~20トンクラス
実施場所:コマツカスタマーサポート東京支店
実施時期:2026年3月12日~13日
給電方式:CCS2対応充電器を使用
特徴:ゼロエミッション給電、低騒音、低廃熱、移動式対応
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