ボルボCE、日立エナジーとゼロエミッション建設現場の実現で協業

ボルボCE(Volvo Construction Equipment ):20265月26日

ボルボCEは、電力システム大手の日立エナジー(Hitachi Energy)と、ゼロエミッション建設現場の実現に向けた協業に関する覚書(MoU)を締結した。電動建設機械に加え、クリーン電源、充電ソリューション、エネルギー管理、システム統合を組み合わせた包括的なソリューションの開発を進め、建設業界の脱炭素化を支援する。

今回の協業では、建設現場における電動建機の運用に必要なシステムレベルの要件に焦点を当てる。具体的には、電力供給、充電インフラ、エネルギーマネジメント、運用統合などを含む。建設業界では、環境負荷低減と生産性向上への要求が高まっており、単体技術ではなく、導入しやすい統合型ソリューションへのニーズが拡大している。

建設業界では、顧客や投資家から低排出かつ高効率な建設オペレーションを求める声が強まっているほか、規制や許認可プロセスでも環境性能への対応が重視されている。一方で、個別の電動建機を導入するだけではゼロエミッション建設現場は実現できず、建機、電力インフラ、エネルギー管理システムを連携させる包括的なエコシステム構築が課題となっている。

両社は今後、非独占ベースでゼロエミッション建設および製造現場を支援する技術・商業コンセプトを検討する。システム統合や現場レベルでの運用実行を重視し、ビジネスモデル、市場展開戦略、アフターサービス・サポート体制などについても共同で取り組む。両社の専門チームが連携して推進する。

ボルボCEのメルカー・ヤーンベリ(Melker Jernberg)社長は、「日立エナジーとのような戦略的パートナーシップは、ゼロエミッション建設への移行を加速する上で重要だ。両社の専門知識を組み合わせ、統合型ソリューションを提供することで、顧客が安心して排出ゼロ運用へ移行できる環境を整える」と述べた。

また、日立エナジーでグリッドインテグレーション事業のCEOを務めるニクラス・パーソン(Niklas Persson)氏は、「電化は脱炭素化を実現する重要な要素であり、とりわけ建設現場のような排出削減が難しい分野で大きな意味を持つ。今後は個別技術だけでなく、システムレベルでの統合や実行力、そしてボルボCEのようなパートナーとの協業が成功の鍵になる」とコメントした。

初期段階では、実用性を重視した“プラグアンドプレイ型”の市場投入戦略を中心に進め、顧客のゼロエミッション現場への移行を容易にする。その後は、コネクテッド建機やデジタル統合、サービス拡充など、より高度な技術領域への展開も視野に入れる。

ボルボCEは、建設業界における電動化・デジタル化を先導してきた。一方、日立エナジーは、電力システムやエネルギーマネジメント、システム統合分野で強みを持つ。両社は今回の協業を通じ、建設現場の脱炭素化を包括的に支援する体制構築を目指す。

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