日揮、英国Configuring社と自動エンジニアリングツール「Configurator」開発で基本合意

・設計知見のデジタル化で効率化・品質安定化を目指す ライフサイエンス分野から検証開始

日揮ホールディングス(以下、日揮HD)は5月22日、グループのエンジニアリング事業会社である日揮が、英国のConfiguring社と自動エンジニアリングツールの開発に関する基本合意書(MOU)を締結したことを発表した。

Configuring社は、社会課題解決に寄与する先進的な設計自動化技術を強みとするテクノロジープロバイダー。両社は日揮グループが蓄積した設計技術・知見とConfiguring社の設計自動化技術を融合させ、高度な自動エンジニアリングツール「Configurator」の開発を進める。

■ルール依存を超えた「知見ベース」の自動設計へ

従来の自動設計ツールがルールベースに留まる中、本ツールはデジタルアセット化された日揮の設計知見を高速に組み合わせ・解析することで、迅速かつ柔軟に最適設計案を導き出すことを目指す。これにより、案件の大型化・複雑化が進む中での設計効率化と品質の安定化が期待される。

日揮グループでは、ベテランエンジニアの設計知見継承が大きな課題となっている。今回の共同開発を通じて、ベテランの暗黙知を汎用設計手法として再定義・デジタル化し、組織全体の堅牢化を図る。結果として、エンジニア個人の経験に依存しにくい設計環境の構築を実現する方針だ。

■DX戦略の重要施策として位置付け

日揮HDは長期経営ビジョン「2040年ビジョン」および「ITグランドプラン2030」に基づきDXを積極的に推進しており、Configurator開発はその重要な一環となる。

同社は今回のMOU締結を「変化の大きい時代においても高度なエンジニアリングを提供し続けるための重要な一歩」と位置づけている。まずは国内ライフサイエンス事業において本ツールの有効性を検証し、2030年に向けて適用領域を順次拡大していく計画。

この取り組みは、日揮HDの中期経営計画「Building a Sustainable Planetary Infrastructure 2030」における総合エンジニアリング事業の競争力強化にも寄与するものと期待されている。

■Configuring社概要

  • 会社名: Configuring Ltd.
  • 所在地: London, UK
  • 事業内容: 設計自動化技術を基盤とした自動エンジニアリングツールの開発
  • ウェブサイト: https://www.configuring.xyz/

日揮グループは今後、Configuring社との共同開発を通じて技術力とEPC遂行プロセスの革新を加速させ、持続的な競争優位性の確立を目指す。

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