住友重機械工業と住友建機は5月27日、油圧ショベル向け取扱説明書検索アプリ「インキャブナビ(InCab@Nav)」を共同開発したと発表した。生成AIと自然言語技術を活用し、オペレータがスマートフォンやタブレットに話しかけたり入力したりすることで、取扱説明書内の必要情報を検索・要約表示できる。建設機械の高度化・多機能化が進む中、現場での自己解決支援や操作性向上、教育負担軽減につなげる。
同アプリは、油圧ショベルの操作方法や機能に関する質問に対し、取扱説明書データベースから該当情報を抽出し、関連画像とともに分かりやすく表示するもの。例えば「操作方式の切り替え方を教えて」「シートの高さはどうやって調整する?」といった質問に対応する。
操作は、音声またはテキスト入力に対応。入力内容を解析し、該当箇所を検索・要約表示することで、従来のように取扱説明書をページ単位で探す必要がなく、必要情報へ迅速にアクセスできるようにした。
両社によると、近年の建設機械は電子化や機能拡張が進み、現場で活用可能な機能が増加している。一方、現場環境や作業内容、人員構成の多様化に伴い、経験値の異なるオペレータが同じ機械を扱うケースも増えている。このため、必要な情報をその場で容易に取得できる環境整備が課題となっていた。
こうした背景から、住友重機械と住友建機は、「聞きたいことを、その場で、様々な国の言語でも簡単に質問できる」新たな情報アクセス手段として開発を進めた。多言語対応機能も備え、外国人作業者が働く現場での活用も想定する。
主な特徴は、①自然言語での質問に対応し必要情報を要約表示、②その場で疑問を自己解決可能、③経験の浅いオペレータでも利用しやすい設計、④多言語対応――など。オペレータの作業中断時間低減や、導入初期教育の効率化にも寄与するとしている。
両社は今後も、建設機械の使いやすさ向上や建設現場の生産性・満足度向上に向けた技術・サービス開発を進める方針。
なお、同アプリは2026年6月17日から20日まで開催される「第8回 国際 建設・測量展(CSPI 2026)」の住友建機ブースで展示予定。会期に合わせ、ベータ版をアップルストア(App Store)およびグーグルプレイ(Google Play)で提供開始する計画。正式提供時期は今後の開発状況を踏まえて決定する。
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