ハリマ化成グループ(東京本社:東京都中央区、大阪本社:大阪市中央区)は5月18日、半導体レジスト用樹脂の生産能力増強と研究開発体制強化を目的に、加古川製造所(兵庫県加古川市)内で新工場「レジスト樹脂工場」と新研究棟「中央研究所3号館」の建設を開始すると発表した。2026年6月に着工し、2027年6月の竣工を予定している。
新工場の建設により、半導体レジスト用樹脂の製造能力は稼働初年度に現在の約2倍へ拡大する見通し。将来的な設備増設にも対応できる設計としており、今後の需要増加に備える。
新工場では、次世代半導体向け製品に対応するクリーンルームや高精度自動制御設備を導入するほか、工程内検査を強化する分析室を併設。さらに原材料貯蔵所を新設し、原料品質の安定化と物流効率向上を図ることで、スマートファクトリー化を推進する。
併設する新研究棟「中央研究所3号館」では、半導体の高性能化・微細化に対応する新素材・新材料の研究開発を強化する。研究テーマ探索から材料設計、評価、量産試作までを一体運営することで、顧客ニーズへの迅速な対応と製品化スピード向上を目指す。
研究設備としては、超高清浄クリーンルームやレジスト材料開発専用実験室を整備。不純物混入防止対策が求められる先端半導体向け材料の開発力向上につなげる。
同社によると、半導体レジスト用樹脂の受注は近年拡大を続け、計画を上回る水準で推移している。生成AI普及を背景とした半導体需要拡大に加え、製造プロセス高度化に伴い、レジスト材料に対する性能要求や品質管理基準も一段と厳格化しているという。
同社は今後、成長が見込まれるレジスト材料分野を中心に高付加価値領域で事業拡大を進めるとともに、将来的には他の半導体材料分野への展開も視野に入れ、半導体材料事業の成長加速を図る方針。
■プロジェクト概要
計画名称:レジスト樹脂工場および中央研究所3号館建設
所在地:兵庫県加古川市野口町水足671-4(ハリマ化成 加古川製造所内)
着工予定:2026年6月
竣工予定:2027年6月
工場延床面積:約750平方メートル
工場構造:鉄骨造2階建て
研究棟延床面積:約1,400平方メートル
研究棟構造:鉄筋コンクリート造3階建て
主な工場設備:反応釜、クリーンルーム、分析室など
主な研究設備:実験室、クリーンルーム、会議室など
主な目的:半導体レジスト用樹脂の生産能力増強、研究開発体制強化、スマートファクトリー化推進
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