・AI予兆診断「TruPrognostics™ AI」×plantOS®統合ソリューションを日本・中東・北米で共同展開
千代田化工建設は5月21日、米国のAI予兆診断技術企業Novity, Inc.(本社:カリフォルニア州、CEO:Markus Larsson)と、AI予兆診断プラットフォーム「TruPrognostics™ AI」と自社のO&Mトータルソリューションプラットフォーム「plantOS®」を統合したソリューションの共同展開に関する戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。
本提携により、両社は日本・中東・北米を主要対象地域とし、データ駆動型による保全最適化、運転安定化、設備信頼性向上を実現する次世代O&Mソリューションの市場展開を加速させる。
■人材不足と設備高度化ニーズに対応した包括的ソリューション
近年、産業プラント分野では熟練技術者の高齢化・労働力不足が深刻化する一方で、設備の予知保全や運用最適化に対するニーズが急速に高まっている。
この課題に対して、Novity社の物理モデルとAIを融合した高精度予兆診断技術「TruPrognostics™ AI」と、千代田化工建設のplantOS®を連携させることで、残存耐用年数(RUL)の高精度予測、精緻な機器診断、実行可能な保全計画立案・運転最適化提言までをカバーする包括的なソリューションを提供する。
両社は本パートナーシップを通じて、以下の価値実現を目指す。
- 予兆予測・診断・異常検知・O&M提言・運転最適化をシームレスに統合したソリューションの創出
- 日本・中東・北米市場の特性に応じた共同GTM(Go-to-Market)戦略の推進
- データガバナンス強化によるAI・データ利活用の安全性・信頼性向上
- 設備稼働率向上、計画外ダウンタイム削減、保全コスト最適化、安全性向上への貢献
ソリューションの主な価値 - 正確な機器故障診断と残存耐用年数予測による計画外停止の大幅低減
- 設備状態に基づく高効率運転・負荷調整支援
- 熟練技能のデジタル化と技能伝承支援
- セキュアなデータ統合基盤によるガバナンス強化
今後、LNG設備、製油所、化学プラント、発電所、インフラ施設を中心に、PoC(概念実証)から商用展開までのロードマップを両社で共同構築し、順次展開していく方針である。
■TruPrognostics™ AIの特長
従来の予知保全ツールの多くは異常発生を警告するにとどまり、「いつ故障するのか」という具体的な予測ができなかった。これに対し、TruPrognostics™ AIは物理ベースモデルと機械学習を融合したハイブリッドアプローチを採用。大量の学習データを必要とせず、限られた履歴データ環境下でも90%以上の高い予測精度を実現する。
plantOS®にTruPrognostics™ AIを組み込むことで、残存耐用年数予測を保全計画および日常運用業務とシームレスに連携させた、単一の統合ワークフローを提供可能となる。
Novity社 CEOコメント
Markus Larsson氏(Novity, Inc. 共同創業者兼CEO)は次の通りコメントしている。
「TruPrognostics™ AIは、石油・ガス産業をはじめ、鉱業、金属製造、化学プラントなどで実績を積み重ねており、現在はLNG分野への拡大を進めています。世界有数のエンジニアリング企業である千代田化工建設との協業により、同社の強固な顧客基盤と新規市場に当社の技術を展開できることを大変嬉しく思います。本パートナーシップは当社の成長戦略における重要なマイルストーンです。千代田化工建設とともに、保全を事後対応型から真の予知保全へと進化させ、オペレーションの高度化と持続的な価値創出を実現していきたいと考えています。」
■会社概要
Novity, Inc.
設立:2022年
本社:San Francisco, California, United States
事業内容:AI予兆診断プラットフォーム「TruPrognostics™」の開発・提供
URL:https://www.novity.us/
千代田化工建設株式会社
plantOS®は、同社が提供するO&Mトータルソリューション。現場のフィジカルサポートと高度分析、IoT・クラウド・AIなどのデジタル技術を融合した、メンテナンスとオペレーションを統合的に支援するプラットフォームである。
本提携は、エンジニアリング企業とAI専門企業の強みを融合することで、プラントオーナーにとって実務的に価値の高い「使える予知保全ソリューション」を市場に投入するものとして、業界内で注目を集めている。