カナデビア子会社、イタリア・ローマ市ごみ焼却発電プロジェクトに参画

・資源循環型先進プラント「Parco delle Risorse Circolari」で持続可能な廃棄物処理を実現

カナデビアは5月21日、100%子会社で、ごみ焼却発電プラント分野における世界的なリーディングカンパニーであるKanadevia Inova AG(スイス、以下Inova)が、イタリア・ローマ市が推進する大規模ごみ焼却発電プラント事業に正式参画することを発表した。

Inovaは本事業に対し一部出資を行い事業会社を設立するとともに、同事業会社からプラントのEPC(設計・調達・建設)契約および商業運転開始後30年間のO&M(運転・維持管理)契約を、それぞれ企業コンソーシアムを組成して受注した。プロジェクトの完成イメージは、廃棄物を単なる処理対象ではなく、エネルギーや各種資源として循環させる「資源循環の公園(Parco delle Risorse Circolari)」として設計されている。

■最先端技術を結集した資源循環型プラント

プラントはローマ市中心部から約25km南西に位置するサンタ・パロンバ(Santa Palomba)地区に建設され、2029年の商業運転開始を予定している。主な仕様は以下の通り。

  • 処理能力: 約1,800トン/日
  • 発電出力: 65MW(Net) → 約20万世帯分の消費電力に相当
  • 資源回収機能: 焼却後金属回収、産業利用可能な灰回収
  • CO₂対策: 排ガスからのCO₂一部回収および液化試験実施

排ガス処理システムは、半乾式処理装置、湿式スクラバー、SCR(触媒脱硝)システムなどで構成され、EUの厳格な技術基準「BREF」の最も厳しい排出基準を満たす。特に粉じんおよびNOxについては、BREF基準をさらに下回る極めて低い排出レベルを実現する見込み。

また、地域の水資源保護の観点から、排ガス中の水分を凝縮回収し、プラント内で再利用する設計を採用。環境負荷の低減に徹底的に配慮した先進的な施設となる。

■グローバル実績を活かした信頼のプロジェクト

Inovaはイタリアおよびフランスのパートナー企業とともにローマ市とコンセッション契約を締結し、本プロジェクトを推進する。当社グループはこれまで世界各地で1,660件以上のごみ焼却・ごみ焼却発電プラントを受注・建設してきた実績を有しており、今回のローマプロジェクトにおいてもその技術力と運用ノウハウが最大限に発揮されることになる。

Kanadevia Inovaの関係者は「廃棄物をエネルギーだけでなく、金属・灰・CO₂といった資源として活用する最先端の循環型施設をローマ市に提供できることを誇りに思う」とコメントしている。

本プロジェクトは、欧州における資源循環型社会の実現に向けた象徴的な取り組みとして、今後業界内外から大きな注目を集めそうだ。

■プロジェクト概要

  • 最終顧客: イタリア・ローマ市
  • 建設地: ローマ市サンタ・パロンバ地区(Santa Palomba, Roma, Italy)
  • 施設名: Parco delle Risorse Circolari(資源循環の公園)
  • 処理量: 約1,800トン/日
  • 発電出力: 65MW(Net)
  • 商業運転開始予定: 2029年
  • 契約内容: EPC契約 + 商業運転後30年間のO&M契約
  • 特徴: 金属・灰回収、CO₂一部回収・液化試験、水分凝縮回収、BREF超厳格排出基準対応

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