日立レール、メキシコ新旅客鉄道プロジェクトで大型受注

・サルティージョ-ヌエボ・ラレド回廊に信号・監視システム供給

日立レール(日立製作所鉄道システム事業部門)は5月23日、メキシコ政府が進める旅客鉄道再活性化プログラムの一環として、サルティージョ-ヌエボ・ラレド間の新路線鉄道システム開発契約を正式に締結したと発表した。契約金額は約1億6,800万ユーロ(約310億円)で、信号システムや運行監視制御を中心に、包括的なシステム供給・設置を担う。

全長約396kmに及ぶ同路線は、コアウイラ州のデラマデロ(サルティージョ)からヌエボ・レオン州のモンテレイを経て、タマウリパス州のヌエボ・ラレドまでを結ぶ重要回廊。北東部3州の経済発展を支える戦略的インフラとして位置づけられており、旅客輸送の大幅な強化が期待されている。

■契約の主な内容は以下の通り:

  • ETCS Level 1規格に基づく信号および列車保護システム
  • 先進的な通信システム、伝送ネットワーク、CCTVソリューション
  • SCADAによるインフラのリアルタイム監視・制御
  • 13の旅客駅をはじめ、検査・整備エリア、工場・保守拠点、車両基地向け設備一式
  • 運行制御センター(OCC)およびバックアップセンター

これらのシステムは、信頼性・相互運用性・運行効率の向上を目指した次世代鉄道インフラを形成するもので、メキシコ政府が推進する旅客鉄道プログラム「フェーズ1」の重要な一翼を担う。

日立レールはメキシコにおいて55年にわたる実績を持ち、メキシコシティ地下鉄や郊外鉄道、都市間鉄道プロジェクトなどで現地雇用創出と技術移転に貢献してきた。今回の受注により、同国北東部における鉄道モビリティの変革をさらに加速させる方針。

日立レール関係者は「国際標準であるETCS Level 1の導入を通じて、最高水準の安全性と効率性を提供し、地域経済の発展に寄与したい」とコメントしている。

■プロジェクト概要

  • プロジェクト名:サルティージョ-ヌエボ・ラレド間旅客鉄道システム開発
  • 路線距離:約396km
  • 主な経由地:デラマデロ(サルティージョ)-モンテレイ-ヌエボ・ラレド
  • 対象州:コアウイラ州、ヌエボ・レオン州、タマウリパス州
  • 契約金額:約1億6,800万ユーロ(約310億円)
  • 主な供給範囲:ETCS Level 1信号・列車保護システム、通信・CCTV、SCADA、13旅客駅設備、OCC(運行制御センター)
  • 位置づけ:メキシコ旅客鉄道プログラム フェーズ1
  • 受注企業:日立レール
  • 意義:メキシコ北東部経済発展を支える戦略的旅客鉄道インフラ整備

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