ABB:2026年4月15日
ABBは4月15日、国際鉱山会社ハーモニー・ゴールド(Harmony Gold)が豪クイーンズランド州で開発するエバ銅鉱山プロジェクト(Eva Copper Mine Project)向けに、ギアレスミルドライブ(GMD)およびリングギアードミルドライブ(RMD)を供給する契約を受注したと発表した。受注は2025年第4四半期に計上されており、契約金額は非公表。
同プロジェクトは豪州における大規模な新規露天銅鉱山で、年間約6万トンの銅生産を見込み、少なくとも15年間の操業を予定する。世界の銅需要は2035年までに24%増加すると見込まれており、同鉱山は地域の重要な供給拠点となる。
ABBが提供するGMDおよびRMDは、最新の選鉱プロセスに対応した高効率・高信頼性・高柔軟性の粉砕を実現するもの。エネルギー転換を背景に重要鉱物の需要が拡大する中、豪州における大型鉱山開発の活発化を反映した受注案件となる。ABBはこれまでにも世界各地でGMDおよびRMDを展開し、産業に不可欠な資源供給を支えてきた。
ABBプロセスインダストリーズ部門(Process Industries)のマイニング&マテリアルズ事業グローバル責任者であるビョルン・ヨンソン(Björn Jonsson)氏は「ABBは現地製造能力、グローバルな知見、実績ある技術を組み合わせ、クイーンズランド州における重要な新規鉱山プロジェクトを支援する。ミルドライブシステムはプロジェクトの中核である粉砕工程において、高効率かつ高信頼の運転を実現し、エネルギー転換を支える銅供給網の強化に寄与する」と述べた。
具体的には、24MWのGMDが40フィートSAGミル(半自生粉砕機)を駆動し、続いて18MWの可変速デュアルピニオンRMDが27フィートボールミルを駆動する。これら粉砕設備は鉱山サイトにおける最大の電力消費設備であるため、ドライブシステムの効率性が技術選定における重要な評価項目となった。
また、本プロジェクトには電気設備を集約したeハウス(eHouse)も含まれ、豪州国内で設計・製造される。これにより現地規格や安全要件への適合を図るとともに、物流の効率化や現地での統合を容易にする。設計はオーストラリア、フィンランド、スイスにまたがるABBのグローバルチームが担当する。
設備導入後は、GMDとRMDの組み合わせにより高い稼働率と機能性を確保し、鉱山寿命を通じて効率的な銅鉱石処理を可能とする見込みだ。
ABBは電動化および自動化分野のグローバルリーダーとして、デジタル技術とエンジニアリングを融合し、産業の高効率化と持続可能性向上を支援している。創業140年以上、世界で約11万人の従業員を擁する。
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