リンテック、神戸・ポートアイランドに新研究開発拠点 約80億円投資で新規事業創出を加速

リンテック(東京都板橋区)は、兵庫県神戸市のポートアイランドに約80億円を投じて新たな研究開発拠点を整備し、2028年度下期の開設を目指す。大学や研究機関との連携を強化し、先端材料分野を軸に新規事業創出を加速する。

リンテック(東京都板橋区)は7月31日、2030年3月期を最終年度とする長期ビジョン「LINTEC SUSTAINABILITY VISION 2030(LSV2030)」に基づく成長戦略の一環として、神戸市中央区港島南町(ポートアイランド)に新たな研究開発拠点を開設すると発表した。投資額は約80億円で、2028年度下期の稼働を予定している。

同社は1934年の創業以来、粘着紙・粘着フィルムをはじめ、建築、自動車、半導体、光学分野などへ粘着製品の用途を拡大してきた。これまで埼玉県の研究開発本部・研究所を中核拠点として研究開発を進めてきたが、新規事業創出を一段と加速するため、新たな研究開発拠点の整備に踏み切る。

新拠点は、大学や理化学研究所など多くの研究機関が集積するポートアイランドの立地を生かし、産学官連携による「知の共創」を推進する。既に約6,070平方メートルの敷地を取得しており、開設時は約60人体制でスタートし、2035年までに約100人体制へ拡充する計画。

研究テーマは、先端電子材料、エネルギー変換デバイス材料、バイオマス材料などを中心とし、社会課題の解決に資する高付加価値材料・製品の開発を目指す。粘着応用技術や表面改質技術といった既存の強みに加え、未開拓分野の素材開発技術の確立にも取り組む。

また、埼玉県の既存研究所や米国の研究開発拠点「ナノサイエンス&テクノロジーセンター」と連携し、機械学習やマテリアルズ・インフォマティクス(MI)を活用したデータ駆動型の材料開発を推進。研究開発の効率化と新製品・新技術の創出を図り、新規事業の育成につなげる考えである。

■計画概要
・事業主体:リンテック
・所在地:兵庫県神戸市中央区港島南町(ポートアイランド)
・投資額:約80億円
・敷地面積:約6,070㎡
・開設予定:2028年度下期
・従業員数:開設時約60人、2035年に約100人体制を計画
・主な研究分野:先端電子材料、エネルギー変換デバイス材料、バイオマス材料など

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