山一電機、フィリピンに第4工場建設、半導体・車載向け需要拡大に対応

山一電機(東京都大田区)は9月18日、同日開催の取締役会で、フィリピンの連結子会社Pricon Microelectronics, Inc.に第4工場を新設することを決議したと発表した。半導体市場に加え、車載、通信(AIサーバ)、産業機器分野での中長期的な需要拡大を見据え、グローバルでの生産能力増強と安定供給体制の強化を図る狙い。

新工場はLight Industry & Science Park IV(LISP IV、バタンガス州マルバル)に建設される。既存の第3工場に隣接する立地で、鉄骨3階建て、延床面積は約30,000 ㎡を予定。これは同社フィリピン拠点の既存3工場(第1工場8,951㎡、第2工場6,408㎡、第3工場7,484㎡)の合計を上回る規模となり、生産能力の大幅な積み増しとなる。主な用途は半導体テストソケットおよびコネクタ等の製品組立で、投資総額は建物・備品・諸経費を含め約65億円(既存工場の移転費用は含まず)。

スケジュールは2027年2月に着工、2028年9月末に建物完成・引き渡し、2028年度下期の稼働開始を計画している。

新工場の特長としては、生産動線を最適化したレイアウトによる品質・安全性向上、部品内製化拡大によるQCD(品質・コスト・納期)の改善、設備の自動化・ロボット化による生産性向上に加え、太陽光発電設備を導入し再生可能エネルギーを活用する点が挙げられる。同社はこれらの施策により、成長市場における需要変動や顧客ニーズへの柔軟かつ迅速な対応力を高め、中長期的な成長基盤の強化を目指すとしている。

なお、本件が連結業績に与える影響については、開示すべき事項が生じ次第、速やかに公表するとしている。

同社は2022年9月に土地取得を発表し、2023年2月には第3工場建設を発表しており、今回の第4工場建設はフィリピン拠点における継続的な生産能力拡大の一環と位置付けられる。

■プロジェクト概要
• 主体:山一電機株式会社(連結子会社Pricon Microelectronics, Inc.、フィリピン)
• 所在地:Light Industry & Science Park IV(LISP IV), Malvar, Batangas, Philippines(第3工場に隣接)
• 建物:3階建て、延床面積約30,000㎡
• 主な用途:半導体テストソケット、コネクタ等の製品組立
• 投資総額:約65億円(建物投資額・備品諸経費含む、既存工場移転費用は含まず)
• スケジュール:着工2027年2月予定/建物完成・引き渡し2028年9月末予定/稼働開始2028年度下期予定
• 特長:生産動線最適化、部品内製化拡大(QCD向上)、設備自動化・ロボット化、太陽光発電導入
• 既存フィリピン工場の延床面積:第1工場8,951㎡/第2工場6,408㎡/第3工場7,484㎡
• 連結業績への影響:現時点で未定、開示事項発生時に公表予定

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