日精ASB、佐久新工場建設計画を凍結、建設コスト高騰と工期長期化が主因、需要低迷説を否定

日精エー・エス・ビー機械(長野県小諸市)は9月15日、長野県佐久市内で計画していた新工場建設計画を凍結し、用地の買い戻しを申し入れる方針を明らかにした。同日、信濃毎日新聞が「日精ASB工場計画凍結」「プラ容器需要落ち着き」などの見出しで報じた内容に対し、需要低迷を凍結理由とする記述は事実と異なるとして、正式に訂正・説明した。

同社によると、プラスチック容器成形機のグローバル需要は依然として旺盛で、業績も堅調に推移している。需要の低下や市場減速を理由に計画を凍結した事実は一切ない、と強調した。旺盛な世界需要に対応するため、すでに2026年8月6日付でインド子会社における大型設備投資を決定・実行に移しており、当面は同拠点での生産能力増強で対応する方針。

一方、国内新工場については、国内外の需要増に対応すべく検討を進めてきたが、建設資材価格の急激な高騰と人手不足に伴う施工期間の長期化により、当初予定のスケジュールと予算内での稼働開始が極めて困難な見通しとなった。
事業化の確実な目途が立たないまま建設期限を延長することは、誘致元の佐久市をはじめ関係者に多大な迷惑をかけることになると判断。企業としての社会的責任と地域・行政との誠実な関係維持の観点から、計画凍結と用地買い戻し申し入れに至った。

本件による当期の連結業績への影響はない。今後開示すべき事項が生じた場合は速やかに公表するとしている。

成形機メーカー各社は近年、グローバル需要拡大を背景に国内外で生産能力増強を進めてきたが、国内建設環境の悪化が投資判断に影響を及ぼす事例として、業界の注目を集めそうだ。

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