日本精工(NSK)とアールティ、フィジカルAI実用化へ共同発信

・Robotics NEXT Tokyo 2026で製造現場の四足歩行ロボット実証を紹介

日本精工(NSK)とアールティ(東京都千代田区)は9月25日、2026年9月29日に東京国際フォーラムで開催される「Robotics NEXT Tokyo 2026」において、共同出展および共同講演を行うと発表した。両社はフィジカルAI(現実世界で自律的に認識・判断・行動するAI)の実用化に向けた取り組みを発信する。

NSKは2025年にアールティへ戦略投資を実施し、業務提携契約を締結。以降、フィジカルAIおよびロボット分野で複数のプロジェクトを進めてきた。今回の共同講演では、その具体例として、NSKの製造現場で人手による巡回・点検負荷が大きい環境を対象に実施中の四足歩行ロボット実証事例を紹介する。会場ではアールティが開発した四足歩行ロボット試作機の展示と自動巡回デモ、NSKのロボット向けアクチュエータの展示も行われる。

フィジカルAIの産業現場への普及には、高度なAI技術に加え、長期間安定稼働するロボット本体、信頼性の高い部品・モジュール、継続的な供給体制、導入後の運用・保守を含む産業基盤が不可欠とされる。NSKは100年以上培ってきたトライボロジー技術やモーション&コントロール技術を基に、ロボット向けアクチュエータや精密部品の開発を進めている。一方、アールティは研究開発から実運用までを一貫して手がける国内有数のロボット企業として、現場実装の実績を持つ。両社はこれらの強みを融合し、作業負担軽減や安全性向上に寄与するロボット活用の可能性を広く発信する方針。

共同講演は同日16:30〜17:00に行われ、テーマは「NSK×アールティが目指す、フィジカルAI時代の新しい産業 ~Life with Robot® / Work with Robot®~」。参加は無料(完全事前登録制)。

NSK事業企画本部長の木原武志氏は「フィジカルAIの普及には、現実世界で安定して稼働し、長く使い続けられるロボットの実現が重要。信頼性の高い部品・モジュールと継続的な供給基盤が欠かせない。NSKの技術と経験を活かし、高信頼アクチュエータや精密部品を通じて普及を支えていく。アールティとの連携で、人手に頼らざるを得なかった作業や危険・過酷な環境での業務改善を進めたい」とコメント。アールティの中川代表は「良い試作機やPoCだけでは産業として成立しない。部品調達から設計・製造、運用・メンテナンス、リユース・リサイクルまで、ライフサイクル全体を支える仕組みが必要。NSKの技術・経験と自社の開発・製造・運用力を起点に、国内企業との連携を広げ、継続的な生産・供給が可能な産業基盤を築いていく」と述べ、初公開の試作機とデモを通じて現場ニーズを来場者と検討したいとした。

■イベント概要は以下の通り。

  • 名称:Robotics NEXT Tokyo 2026
  • 会期:2026年9月29日(火)9:30〜18:00(予定)
  • 会場:東京国際フォーラム ホールB 5階
  • 共同展示:同フロア ホワイエ
  • 公式サイト:https://events.nikkeibp.co.jp/event/2026/rnt260929/

両社の取り組みは、部品メーカー、ロボットメーカー、SIer、ユーザー企業、研究機関などとの連携を促し、日本のフィジカルAI産業の基盤強化につながるものとみられる。

ニュースリリース