カナデビアInova、オランダのバイオメタン事業資産を取得

・新会社を設立し、欧州での開発・運営基盤を強化

カナデビアは9月15日、100%子会社のKanadevia Inova AG(スイス、以下Inova)を通じ、オランダのバイオメタン事業会社バイオバリューB.V. (BioValue B.V.)が保有する複数の事業資産を取得したと発表した。併せて、対象資産を統括するBioValue Holding B.V.の過半数株式も取得。同社は今後、「Kanadevia Inova BioValue B.V.」に社名を変更し、オランダを中心に事業を展開する。

新会社の所在地はオランダ・シント・ニコラスハ。バイオメタンプラントの開発、アセットマネジメント、運転・保守(O&M)、エンジニアリング、施工管理を主な事業とする。

BioValueは、バイオメタン事業の開発から資産管理、運転・保守、エンジニアリング、施工管理まで幅広く手掛ける。自社のプロセスエンジニアリング技術や運転ノウハウに加え、長年にわたり構築してきた専門パートナー網を活用し、高品質でコスト競争力のあるソリューションを提供してきた。オランダ・ユトレヒト州のコーテンでは、バイオメタンプラントの運転も行っている。

今回の取得対象には、バイオメタン分野で経験を持つアセットマネジメント、運転・保守、エンジニアリング、施工管理の専門人材が含まれる。また、複数の長期サービス契約や開発中案件のECM(Engineering & Construction Management)契約、バイオメタンの生産量やカーボンフットプリント、環境証書を一元管理するソフトウェアも取得した。

Inovaは、BioValueの人材や契約、デジタルソリューションを取り込むことで、オランダにおけるバイオガス・バイオメタン事業の開発および運営体制を拡充する。さらに、将来的には北欧地域への事業展開も視野に入れ、欧州での事業基盤を強化する。

カナデビアグループは2014年に欧州でバイオガス事業へ参入。これまでに乾式・湿式メタン発酵技術やバイオガス精製技術を相次いで取得してきた。2025年には英国のアセットマネジメント会社Iona Capital Ltd.を買収し、事業開発と運営体制の強化を進めている。現在は、開発中の案件を含め、20施設以上のバイオメタン施設を保有する。

同社は今後、欧州および北米を中心にバイオガス・バイオメタン事業を戦略的に拡大し、資源循環と脱炭素化への貢献を目指す。

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