日立エナジー、仏エネディスと3.5億ユーロの包括契約

・フランス配電網の近代化・電化加速を支える変圧器・保守サービス

日立エナジーは9月25日(スイス・チューリッヒ:9月24日)、フランス最大の配電事業者であるエネディス(Enedis、EDFグループ)と、総額3億5,000万ユーロ(約630億円、180円換算)の長期包括契約を締結したと発表した。配電用・電力用変圧器の安定供給とライフサイクル(保守)サービスを提供し、フランスの送配電網拡充・近代化を後押しする。

フランスでは気候変動対策とエネルギー安全保障の両立が急務となっており、2030年までにエネルギーミックスに占める化石燃料の割合を現状の60%から40%へ引き下げる目標を掲げている。再生可能エネルギーの大量導入、モビリティの電動化、産業分野の電化が進む中、配電網の強化と変圧器の長期安定供給が不可欠だ。世界的な変圧器不足が続くなか、本契約はエネディスによる数百万の需要家への安定供給と増加する電力需要への対応を可能にする。

日立エナジー変圧器ビジネスユニットCEOのブルーノ・メレス氏は「日立エナジーとエネディスは、イタリアおよびポーランドの当社製造拠点を基盤に約20年の関係を築いてきた。今回の契約は、変圧器の供給能力を確保し、フランスの電力系統を強化するとともに、クリーンエネルギーへの移行を加速するソリューションを協創するという当社のコミットメントをさらに強化するものだ。系統インフラへの世界的な需要が高まる中、長期契約は顧客がネットワークを計画どおりに近代化・拡充するために必要な供給の確実性、可用性、コストの予見性をもたらす」とコメントしている。

契約では、各製品のライフサイクル全体にわたる環境性能を評価する環境製品宣言(EPD)を通じて透明性を確保。製造パフォーマンスの継続的な改善にも取り組む。大規模導入実績やデータに基づく予防保全の知見、包括的なライフサイクルサービスを組み合わせることで、予期せぬ停電の低減、変圧器効率の向上、設備寿命の延伸を図る。これにより、エネディスが目指すレジリエントで持続可能な次世代電力網の構築を支援する。

日立エナジーは世界最大の変圧器メーカーで、60カ所以上の変圧器工場と30カ所以上のサービスセンターを展開。変圧器事業では2万人超の専門人材を擁する。スイス本社を置き、60カ国で約5万6,000人の従業員を抱え、事業規模は約2兆4,000億円。親会社の日立製作所は、IT・OT・プロダクトを融合した社会イノベーション事業を通じ、デジタルによる社会インフラ革新を推進している。

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