東洋エンジニアリング(TOYO)は9月24日、ナイジェリア連邦共和国リバース州ポートハーコート地区で、Indorama Fertilizer FZE向け大型肥料プラント第3トレインを完工したと発表した。同地区では、2017年に第1トレイン、2021年に第2トレインを完工しており、今回が3件目となる。
第3トレインは、既存の肥料生産設備に隣接して建設したもので、日産2,300tのアンモニアプラント、日産4,000tの尿素プラント、ユーティリティ設備で構成する。尿素プラントの日産4,000tは世界最大規模となる。
アンモニアプラントには米国のKellogg Brown & Root(ケロッグ・ブラウン・アンド・ルート)の技術、尿素プラントにはTOYOの省エネルギー型尿素合成技術「ACES21」を採用した。
TOYOは、尿素プラントのライセンス供与と基本設計に加え、アンモニアプラント、ユーティリティ設備を含む肥料プラント全体の詳細設計、機器・資材の調達、建設工事サポート、試運転サポートを担当した。
設計業務では、TOYOのインド子会社である東洋エンジニアリング・インディア(Toyo Engineering India Private Limited)が主に担当。調達についても同社をはじめとするTOYOグループのグローバルオペレーション体制を活用した。
第1、第2トレインの先行プロジェクトで蓄積した知見を活用するとともに、実績のあるACES21技術を採用することで、安定した運転立ち上げを実現した。
今回の完工により、TOYOはナイジェリアにおける大型肥料プラントの連続建設実績をさらに拡大した。同社は、尿素技術のライセンサーとして培ってきた技術力を活用し、ナイジェリアをはじめとするアフリカ地域の食料供給安定化への貢献を目指す。
■プロジェクト概要
・客先:Indorama Fertilizer FZE
・受注者:東洋エンジニアリング(TOYO)
・受注年度:2023年
・所在地:ナイジェリア連邦共和国リバース州ポートハーコート地区(既存肥料生産設備隣接地)
・対象設備:アンモニアプラント(日産2,300t、Kellogg Brown & Root技術)、尿素プラント(日産4,000t、TOYO技術ACES21)、ユーティリティ・付帯設備
・役務内容:尿素プラントの技術ライセンス供与、基本設計、肥料プラント全体の詳細設計、機器・資材調達、建設工事サポート、試運転サポート
・完工時期:2026年6月
なお、Indorama Fertilizer FZEは、肥料、ポリマー、繊維・糸、医療用手袋などの基礎素材を世界各地で生産・供給するIndorama Corporationのグループ会社である。同グループのIndorama Eleme Fertilizer & Chemicals Limitedは、サブサハラ・アフリカ最大の肥料メーカーとされ、粒状尿素の生産能力は年間約280万tに達する。