安川電機、26年3〜5月売上は10.6%増の1,390億円、通期予想は据え置きの5,800億円

・半導体・データセンタ関連投資が需要をけん引、基幹システム移行影響などで減益

安川電機が7月10日に発表した2027年2月期第1四半期(2026年3~5月)連結業績によると、売上収益は前年同期比10.6%増の1,389億8,200万円、営業利益は同19.2%減の84億8,600万円、親会社の所有者に帰属する四半期利益は同21.7%減の54億4,500万円となった。中東情勢など地政学的リスクがある中、AI関連投資にけん引された半導体およびデータセンタを中心とした設備投資需要が好調に推移し、売上収益は増加した。一方、営業利益については、経営基盤強化を目的とした基幹システムの移行影響に加え、間接費の増加や欧州における事業構造改革費用の計上などにより減益となった。なお、第1四半期の受注は前年同期比29%増・前四半期比8%増となった。

■地域別経営環境
日本: 半導体・電子部品向けを中心とした需要は引き続き好調に推移し、一般産業分野においても自動化需要は堅調に推移した。一方で、自動車市場では投資判断に慎重な動きが継続した。
米州: 半導体およびデータセンタ関連需要が引き続き好調に推移し、太陽光発電用パワーコンディショナの需要も堅調に推移した。
欧州: 自動車市場における需要は引き続き低調に推移したものの、製造業全般の需要は底入れし、一般産業分野における自動化需要や半導体関連の需要に回復が見られた。
中国: 半導体およびデータセンタ関連投資に支えられ需要は幅広く回復基調となり、一般産業における自動化需要も堅調に推移した。また、自動車市場においても設備投資は底堅く推移した。
中国除くアジア:韓国・台湾における半導体関連需要が好調に推移するとともに、韓国の自動車市場においては、設備投資は底堅く推移した。また、インドにおいてインフラ投資にともなう需要の拡大が見られた。

■セグメント別経営成績
<モーションコントロール>

売上収益 676億3,500万円 (前年同期比 +21.5% )、営業損益 75億6,200万円 (前年同期比 +50.1% )

モーションコントロールセグメントは、ACサーボモータ・コントローラ事業とインバータ事業で構成。

売上収益は、半導体およびデータセンタ関連を中心とした需要拡大を背景に、前年同期比で増収となった。利益面については、基幹システムの移行に伴う生産稼働への影響があったものの、売上増加に伴う利益増の影響により大幅な増益となった。
〔ACサーボモータ・コントローラ事業〕 主力市場である半導体や電子部品、工作機械関連を中心に販売が伸長し、グローバルのすべての地域で売上が増加した。
〔インバータ事業〕 データセンタの建屋空調・サーバー冷却用途向けや半導体製造における真空ポンプ向け、オイル・ガス関連の売上拡大などにより増収となった。

<ロボット>

売上収益 567億2,800万円 (前年同期比 +2.0% )、営業損益 8億8,800万円 (前年同期比 △82.3% )

日本・欧州が低迷したものの、自動車市場と一般産業向けの販売が堅調に推移した米州と中国の増収により、売上収益は前年同期比でほぼ横ばいとなった。一方、営業利益については、基幹システムの移行にともなう生産への影響に加え、欧州における事業構造改革費用の計上などにより、前年同期比で減少した。

<システムエンジニアリング>

売上収益 98億1,600万円 (前年同期比 +5.9% )、営業損益 19億2,100万円 (前年同期比 +86.9% )

上下水道用電気システムおよび港湾クレーン関連の販売が増加し、売上収益は前年同期比で増加した。利益面については、上下水道用電気システムなど好採算案件の売上増加などにより増益となった。

<その他>

売上収益 48億200万円 (前年同期比 △5.5% )、営業損益 1億9,300万円 (前年同期比 △49.4% )

その他セグメントは、物流サービス事業などで構成。売上収益が減少し、営業利益もその他の収益の減少などにより前年同期比で減益となった。

■2027年2月期業績予想

2027年2月期の通期連結業績予想については、足元の受注は堅調に推移しているものの、経営基盤の強化を目的とした基幹システム移行後の定着状況を慎重に見極めるため、現時点では2026年4月10日公表の予想を据え置いた。

売上収益5,800億円(前期比7.0%増)、営業利益600億円(26.8%増)、税引前利益650億円(31.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益470億円(33.4%増)。

2026年6月1日から2027年2月28日までの期間における平均為替レートは、145.00円/米ドル、170.00円/ユーロ、20.5円/元、0.105円/ウォンを想定している。年間配当予想についても変更はなく、1株当たり年間配当72円としている。

安川電機の2027年2月期第1四半期決算短信

2027年2月期第1四半期決算概要