・鋼床版箱桁橋の維持管理技術を展開
JFEエンジニアリング(東京都千代田区)は7月21日、東日本高速道路(NEXCO東日本)、長大(東京都中央区)と連携し、インド子会社のJFEE Infra Private Limitedを通じて、インド・ムンバイ湾横断道路(MTHL)の鋼床版箱桁橋部分の点検業務を受注したと発表した。日本で蓄積した橋梁の維持管理技術を活用し、インドの重要道路インフラの長寿命化と安全な供用を支援する。
今回受注したのは、ムンバイ首都圏開発庁(MMRDA)が発注する「ムンバイ湾横断道路維持管理業務(鋼床版箱桁点検業務)」で、元請企業はGawar Construction Limited。業務場所はインド・ムンバイ市内、工期は36カ月となる。
ムンバイ湾横断道路は全長約22kmのインド最長の海上道路で、ムンバイ中心部とナビムンバイを結ぶ日本の政府開発援助(ODA)事業。JFEエンジニアリングは2018年に中央部海上区間(Package 2)の鋼床版箱桁の設計・製作・現地輸送を受注し、2021年11月に完工している。
同道路で採用された鋼床版箱桁は、日本では広く普及している一方、インドでは初採用となる構造形式であり、長期にわたる健全な供用には適切な維持管理が不可欠とされる。
JFEエンジニアリングは近年、海外橋梁分野の運営・維持管理(O&M)事業にも注力しており、2023年度には国土交通省発注の海外インフラO&M案件形成検討業務をNEXCO東日本などと共同で受託。さらに2024年12月にはインド道路PPP運営事業へ参画し、ムンバイに合弁会社を設立した。
こうした実績を背景に、JFEエンジニアリングとNEXCO東日本はMMRDAに対し、点検計画策定を含めた維持管理の重要性を提案。2025年9月には国土交通省主催の「第2回日印道路技術セミナー」において、長大とともに海上道路の建設・維持管理に関する日本の技術を紹介しており、これらの活動が今回の受注につながった。
本業務では、JFEエンジニアリングが橋梁建設で培った設計・製作技術に加え、NEXCO東日本が東京湾アクアラインなどで蓄積した鋼床版橋の点検・維持管理ノウハウ、長大が保有する国内外の長大橋維持管理技術を融合して業務を遂行する。また、これらの技術をインド子会社へ移転し、将来的には現地で自律的に点検業務を担う体制の構築を目指す。
■プロジェクト概要
・業務名:ムンバイ湾横断道路維持管理業務「鋼床版箱桁点検業務」
・発注者:ムンバイ首都圏開発庁(MMRDA)
・元請企業:Gawar Construction Limited
・業務場所:インド共和国ムンバイ市内
・工期:36カ月
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