ツムラ(東京都港区)は7月27日、医療用漢方製剤の安定供給と品質保証体制の強化を目的に、茨城工場(茨城県阿見町)で新たな品質管理(QC)棟の建設に着手したと発表した。
同社はこのほど、茨城工場で「QC棟建設工事」の起工式を開催した。新施設は品質試験能力の拡充に加え、災害時にも品質試験機能を維持・早期復旧できる事業継続計画(BCP)に対応した品質管理拠点として整備する。総事業費は約70億円で、2028年4月中旬の竣工を予定している。
新QC棟は、ツムラグループの品質保証体制を支える中核施設として位置付けられ、最新の医薬品関連規制への対応に加え、今後の技術革新や規制環境の変化にも柔軟に対応できる品質試験環境を構築する。
漢方製剤は複数の生薬を組み合わせて製造されることから、高度な品質管理が不可欠である。新施設では品質試験機能を強化するとともに、従業員同士の交流や知識共有を促進する環境も整備し、品質に対する意識や行動を組織全体で高めることで、品質文化のさらなる醸成を図る。
起工式には、ツムラの熊谷昇一執行役員生産本部長のほか、プロジェクト関係者17人が出席。設計・施工を担当する鹿島建設、プロジェクト関係会社であるGFEの関係者も参列し、工事の安全を祈願した。
熊谷執行役員は、長期経営ビジョン「TSUMURA VISION “Cho-WA”2031」の実現に向け、安定供給と品質保証体制の強化を進めていると説明。今年4月に導入したカンパニー制にも触れ、「今後の生産能力拡大を確実に支える品質試験能力の整備と品質保証体制の強化は、安定供給に対する責任と決意を示す取り組み」と述べた。
新QC棟の基本コンセプトとして、①生産量増加に対応できる品質試験能力の確保、②茨城工場の品質に対する姿勢と社会からの信頼を体現する施設、③将来にわたり工場とともに成長する品質管理拠点――の3点を掲げ、安定した品質の漢方製剤を継続的に供給する体制を強化していく考えだ。
■ 建設概要
・名称:株式会社ツムラ茨城工場 QC棟/危険物倉庫
・所在地:茨城県稲敷郡阿見町吉原 3586
・用途:事務所(品質管理棟)/倉庫(屋内貯蔵所)
・建物構造:鉄骨造(免震構造)/鉄骨造、地上3階建/地上1階建
・建築面積:QC棟2,275.83m/危険物倉庫44.80m
・延床面積:QC棟6,755.19m/・危険物倉庫 44.80m
・建設費用:約70億円
・竣工予定:2028年4月中旬予定
・設計・施工:鹿島建設株式会社
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