東芝、北海道電力の京極発電所3号機向け可変速揚水発電システムを受注

・2031年度運転開始予定、再エネ拡大に伴う系統安定化に貢献

東芝は7月21日、北海道電力から純揚水式発電所「京極発電所」3号機向けの可変速揚水発電システムを受注したと発表した。受注内容は、200MW級のポンプ水車および水車発電設備1セットで、3号機は2031年度の運転開始を予定している。

北海道では半導体工場やデータセンターの新設が進み、今後の電力需要拡大が見込まれる一方、太陽光・風力発電など再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、電力需給を調整する「調整力」の重要性が高まっている。

可変速揚水発電は、ポンプ水車と発電電動機の回転速度を自在に制御することで、揚水運転時の消費電力を柔軟に調整できるほか、発電時も従来方式より広い出力調整範囲を確保できることが特長。需給バランスに応じたきめ細かな運転が可能となり、電力系統の安定化や再生可能エネルギーの有効活用に寄与する。

東芝は、2014年に営業運転を開始した京極発電所1号機、2015年運転開始の2号機にも可変速揚水発電システムを納入しており、今回の受注はこれらの運転実績と可変速揚水技術が評価されたものとしている。

同社は1894年、日本初の事業用水力発電所である蹴上発電所向けに国産初の60kW水車発電機を納入して以来、水力発電分野で130年以上の実績を有する。これまで世界で2,700台以上、累計6,870万kW超の水力発電設備を納入している。また、可変速揚水発電システムについては1990年に世界で初めて実用化し、国内外で導入が進んでいる。

同社は今回の受注を通じ、電力系統の安定運用と再生可能エネルギーの導入拡大を支援するとともに、高品質な水力発電設備の提供を通じてカーボンニュートラル社会の実現に貢献していく方針だ。

■プロジェクト概要

・プロジェクト名:京極発電所3号機 可変速揚水発電システム
・発注者:北海道電力
・受注者:東芝
・所在地:北海道虻田郡京極町
・設備内容:200MW級可変速揚水発電システム(ポンプ水車・水車発電設備)1セット
・発電所出力:200MW×3基
・運転開始予定:3号機は2031年度(1号機:2014年10月、2号機:2015年11月運転開始)

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