ヤンマーホールディングス(ヤンマーHD、大阪市北区)と日立建機は7月28日、コンパクト建機事業における協業の可能性を検討するため、7月23日付で基本合意書(LOI=Letter of Intent)を締結したと発表した。ヤンマー建機(福岡県筑後市)のコンパクト建機分野での専門性と、日立建機のグローバルな事業基盤を組み合わせ、製品競争力の強化と顧客への提供価値向上を目指す。
建設機械市場では、顧客ニーズの多様化や技術革新の加速、世界的な競争激化を背景に、メーカー間の連携や協業の重要性が高まっている。両社は、コンパクト建機分野において、フルラインアップメーカーとコンパクト建機専業メーカーによる新たな協業モデルの可能性を探る。
協業では、ヤンマーHDグループのヤンマー建機が持つコンパクト建機専業メーカーとしての開発・製造ノウハウと、日立建機が有する建設・鉱山機械分野でのグローバルな販売・サービス網を活用。両社製品の競争力向上と事業拡大につなげる考えだ。
一方で、協議は両社ブランドの独自性を維持・尊重することを前提として進める。販売代理店網についても現行の独立した体制を維持し、ブランドや販売チャネルの統合は行わない方針である。
ヤンマーHDの山本哲也代表取締役副社長は、「シナジーを生み出す協業を検討し、建機事業における価値提供を一層強化することで、コンパクト建機業界のさらなる発展に貢献したい」とコメントした。
また、日立建機の先崎正文執行役社長は、「2030年に業界トップ3入りを目指す中、オープンなパートナーシップを通じて顧客と販売代理店へ幅広い選択肢を提供する戦略を推進している。今回の基本合意は、新ブランド『LANDCROS(ランドクロス)』が掲げる協創の理念を体現する取り組みの一つ」と位置付けた。
日立建機は2027年4月1日付で商号を「ランドクロス株式会社」に変更し、コーポレートブランドも「LANDCROS」に統一する予定である。今回の協業検討は、同社が掲げるオープンイノベーション戦略の一環としても注目される。
今回の基本合意は、両社がそれぞれの強みを生かしながら、コンパクト建機市場における競争力強化と持続的な成長を目指す第一歩となる。今後は具体的な協業内容について協議を進め、製品・サービス両面でのシナジー創出を検討していく。
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