理研ビタミン(東京都新宿区)は7月21日、国内生産体制の再構築に向け、岐阜県安八郡安八町に約4万8,000㎡の工場用地を取得すると発表した。取得価格は約36億円。京都工場の移転を前提に新工場を整備し、2030年度の稼働開始を目指す。
同社は中期経営計画2027において、国内外の最適生産体制の構築を推進している。京都工場は色素製品の中核生産拠点であり、販売が堅調に推移する色素製品に加え、クチナシを原料とする機能性食品用原料「クロセチン」を製造している。クロセチンは今後さらなる需要拡大が見込まれるほか、2025年には米国食品医薬品局(FDA)が同じくクチナシ由来の「クチナシ青色素」を食品用着色料として認可したことから、海外市場を含めた需要の伸長が期待されている。
こうした市場拡大への対応と中長期的な供給体制の強化を目的に、新たな生産拠点の整備を検討した結果、生産能力の拡充が可能な安八町の用地取得を決定した。新工場では京都工場の機能を移転するとともに、生産能力の増強を図る。
また同社は、国内の他工場についても省人化・自動化を軸とした生産体制の再構築を検討している。今回取得する用地は、京都工場移転後も余裕のある敷地を確保しており、将来的な事業拡大や生産体制再編にも対応できる拠点として活用する考えだ。
■プロジェクト概要
- 事業主体:理研ビタミン
- 所在地:岐阜県安八郡安八町
- 敷地面積:約4万8,000㎡
- 取得価格:約36億円
- 売買契約締結:2026年6月
- 所有権移転:2027年秋(予定)
- 新工場稼働予定:2030年度
- 目的:京都工場の移転、生産能力拡充、国内生産体制の再構築、省人化・自動化を見据えた将来的な生産基盤強化
なお、同社は本件が2027年3月期の連結業績に与える影響は軽微としている。