住友建機、マテリアルハンドリング機「SH200LC-8」を発売、キャブ揺れ36%低減で快適性・安全性を強化

住友建機は7月8日、金属リサイクル向け新型マテリアルハンドリング機「SH200LC-8(LM/MF/EC/LS仕様)」を7月15日に発売する。2026年に投入した油圧ショベル8型シリーズ「SH250-8」「SH330LC-8」に続く新製品で、新シリーズをベースに生産性、安全性、快適性を高めた専用機として開発した。年間販売目標は100台。LM(マグネット仕様)の税別価格は4,000万円。

新機種は、油圧ショベルをベースに用途に応じたアタッチメントを装着し、スクラップや金属資源の積み込み、選別、荷降ろしなどを効率よく行うマテリアルハンドリング機である。フォークグラップルなどのエンドアタッチメントに加え、LM・MF・LS仕様では発電機と制御盤を搭載し、電磁マグネットによる鉄スクラップ回収にも対応する。

最大の特徴は、新構造のエレベータキャブを採用したことだ。キャブを支えるサブシリンダの追加と新型キャブサスペンションの採用により、作業中のキャブ振動(加速度)を従来機比約36%低減した。特にマグネットによるスクラップ荷降ろし作業時の揺れを大幅に抑制し、連続作業時の操作性向上とオペレーターの疲労軽減につなげる。エレベータ式キャブは作業状況に応じて昇降でき、高所から視認性の高い作業ポジションを確保できる。

快適性では、新たに10インチの高解像度モニターを採用し、機械情報やカメラ映像の視認性を向上させた。画面表示はシンプルで直感的な操作を可能とし、手袋着用時でも操作しやすい大型ファンクションスイッチを配置した。さらに、エアサスペンションシートを標準装備し、大型バックレストやランバーサポート、シートヒーターを採用することで、長時間作業時の疲労軽減を図っている。

作業性能では、アーム、ブーム、旋回の油圧流量バランスをモニター上で調整できる操作性カスタマイズ機能を搭載。作業内容やオペレーターの好みに応じて最適な操作感に設定できるほか、レバー応答特性調整機能により、俊敏な動きから穏やかな操作まで任意に切り替えられる。新型角度センサーの採用で干渉防止機能も向上し、手前側での作業性を改善した。また、左右アーム部にはLED作業灯を標準装備し、夜間作業時の視認性を高めている。

安全面では、機械後方270度を上空視点で表示するFVM(フィールドビュー・モニター)を標準装備し、周囲の安全確認を支援する。さらに、キャブ干渉防止機能、エレベータキャブ落下防止弁、緊急降下装置、大型アンダービューミラーを標準装備した。LM、MF、LS仕様では右前方の旋回半径を短縮し、周辺設備との接触リスクや機械損傷リスクも低減している。

主要仕様は、LM(マグネット仕様)の運転質量が26.9~27.0トン、エンジン定格出力は119.3kW(1800min⁻¹)。標準ブームとハイリフトブームを用意し、最大作業半径は8.67m、マグネット径は1370mm、発電機出力は20kVAを確保した。EC(グラップル仕様)は運転質量23.6~23.7トンで、最大作業高さは9.39m(ハイリフトブーム仕様)となる。

住友建機は、新型SH200LC-8の投入によりマテリアルハンドリング機のラインアップを拡充し、金属リサイクルやスクラップ処理現場における作業効率向上と安全性の向上を支援するとともに、多様化するリサイクル市場のニーズへの対応を強化していく。

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