・投資額を約140億円へ40億円上積み
有沢製作所(新潟県上越市)は8月6日、電子材料分野の生産能力増強に向け、岐阜県可児市に建設する新工場への追加設備投資を決定したと発表した。生成AIの普及・進化を背景に、半導体・パッケージ関連製品の需要が高水準で拡大していることに対応する。2026年4月に公表した計画から投資額を約40億円増額し、土地、建物、機械設備などを含めた総投資額を約140億円とする。
新工場は、可児市の可児御嵩インターチェンジ工業団地に建設する。2028年9月の竣工、2028年度からの順次稼働を予定している。
同社は2026年4月30日、主力の電子材料事業の拡大と生産拠点の分散化によるBCP(事業継続計画)の強化を目的として、同工場の建設を決定していた。当初、新工場の生産能力については需要動向を見ながら段階的に増強する方針としていた。
しかし、近年の生成AIの急速な普及・進化に伴い、AI関連投資が世界的に拡大。これを受け、同社が手掛ける半導体・パッケージ関連製品についても、高水準の需要が継続して増加することが見込まれている。
今回の追加投資では、こうした需要を取り込むため、新工場の生産能力を当初計画から引き上げる。拡大するAI・半導体市場に対して安定的に製品を供給できる生産体制を構築するとともに、生産拠点の分散化による供給リスクへの対応力も高める。
投資額は約140億円で、2026年4月30日に開示した計画から約40億円増額する。資金は自己資金および借入金で賄う。
今回の設備投資が2026年度連結業績に与える影響は軽微としている。今後、計画の進展に伴い開示すべき事項が生じた場合には、速やかに公表する方針である。
■プロジェクト概要(項目・内容)
事業者:有沢製作所
建設場所:岐阜県可児市・可児御嵩インターチェンジ工業団地
用途:電子材料、半導体・パッケージ関連製品
竣工:2028年9月予定
稼働:2028年度から順次
投資額:約140億円
増額:2026年4月公表計画比約40億円
資金調達:自己資金および借入金
投資目的:生産能力増強、電子材料事業拡大、BCP強化