三菱重工業とGreen AIは8月3日、産業分野のエネルギー効率改善とCO₂排出削減を目的とした協業を開始したと発表した。両社の技術やノウハウを組み合わせ、経済性を重視した脱炭素ソリューションを提供し、中堅・中小企業のGX(グリーントランスフォーメーション)推進を後押しする。
両社は、Green AIが提供するエネルギー・CO₂削減システム「Green AI」のソリューション利用パートナー契約を締結した。「経済性を伴うCO₂排出削減」を共通理念に掲げ、省エネルギーを起点とした脱炭素支援を本格展開する。
三菱重工は、自社工場におけるCO₂削減活動で、CO₂削減施策の費用対効果を可視化するMACカーブ(限界削減費用曲線)を経営判断に活用し、省エネ施策を着実に推進してきた。さらに、自社製品や技術を工場へ適用することで実践的な知見を蓄積しており、商工組合中央金庫(商工中金)との連携を通じて、そのノウハウを中堅・中小企業へ展開している。
一方、Green AIは、約5,700件に及ぶ脱炭素・省エネ施策のデータベースを基盤に、AIが企業や工場ごとのCO₂排出状況を分析し、削減効果や経済性を考慮した最適な施策を選定するシステムを提供している。削減計画の策定から実行、モニタリング、改善までを一貫して支援できる点が特徴だ。
今回の協業では、「Green AI」が費用対効果を踏まえたCO₂削減ロードマップを短期間で作成し、そのロードマップに三菱重工の多様な製品・技術を組み合わせることで、幅広い脱炭素施策を提案する。さらに、三菱重工が保有する現場での実践ノウハウを活用し、計画策定だけでなく設備導入や省エネ施策の実行まで支援する体制を構築する。
両社は、脱炭素経営では再生可能エネルギー導入などに先立ち、エネルギー効率改善による省エネを最優先と位置付ける。省エネはCO₂排出削減に加え、生産性向上やコスト削減、エネルギー価格高騰や地政学リスクへの耐性強化にもつながることから、日本の製造業の競争力強化にも寄与するとしている。
■プロジェクト概要
- 協業企業:三菱重工業、Green AI
- 目的:産業分野におけるエネルギー効率改善とCO₂排出削減支援
- 主な内容:AIによる削減ロードマップ作成と三菱重工の製品・技術・実践ノウハウを組み合わせた脱炭素支援
- 対象:中堅・中小製造業を中心とした企業
- 期待される効果:省エネ推進、CO₂削減、生産性向上、コスト削減、GX推進、企業のレジリエンス強化
コメントを投稿するにはログインしてください。