プライメタルズ、ニューコア製鉄所の連続鋳造設備改修を受注、品質向上と設備長寿命化を実現

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)は7月30日、米鉄鋼大手ニューコア(Nucor Corporation)傘下のニューコア スチール ディケーター(Nucor Steel Decatur LLC)が運営する米アラバマ州ディケーター工場向けに、薄スラブ連続鋳造機の包括的な改修プロジェクトを受注したと発表した。

今回のプロジェクトでは、既設設備をより幅広で高剛性のセグメントフレームへ更新し、生産性を維持しながら製品品質と設備耐久性の向上を図る。将来的なダイナミック軽圧下機能にも対応可能な構成とし、鋳片内部品質の改善を実現する計画である。

改修後の連続鋳造機は、従来の2ロール構成から3ロール構成へ変更される。これにより支持能力は約50%向上し、設備全体の剛性と耐久性を高める。さらに、フレームには船舶用途グレードの高耐食材料を採用し、腐食耐性の向上と設備寿命の延長を図る。

また、プライメタルズは今後3年間にわたり、ベンダーおよびセグメントを継続供給するほか、ローラー、油圧シリンダー、スプレーノズルなど操業に必要な予備品も供給する。加えて、機械設計に関するエンジニアリング解析や、2基のストランドチェッカー、1台の吊り上げ装置の納入も実施する。

設備のライフサイクル支援では、フレームやローラーアセンブリー、支持架構、二次冷却設備を対象とした包括的なエンジニアリングサービスを提供。既存の包括メンテナンス契約も継続し、高い設備性能の維持と長寿命化を支援する。

なお、本設備はニューコアグループで初めて採用されるプライメタルズ設計の薄スラブ連続鋳造機となる。製造、組み立て、試験、立ち上げまでの全工程をアラバマ州内で実施する予定だ。

ニューコア スチール ディケーターは、熱延鋼板や冷延鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板などを製造する薄板鋼板の主要生産拠点で、年間300万トン超の鋼板を生産。米国のインフラ、エネルギー、輸送、建設分野向けに幅広く供給している。

■ プロジェクト概要
・プロジェクト名:ニューコア スチール ディケーター薄スラブ連続鋳造機改修プロジェクト
・発注者:ニューコア スチール ディケーター(Nucor Steel Decatur LLC)
・受注者:プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies)
・所在地:米国アラバマ州ディケーター
・対象設備:薄スラブ連続鋳造機
・主な工事内容:セグメント更新、3ロール構成への変更、ダイナミック軽圧下対応、ストランドチェッカー・吊り上げ装置新設、予備品供給、包括メンテナンスサービス
・主な効果:支持能力50%向上、内部品質向上、耐食性・耐久性向上、設備長寿命化

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