住友重機械工業は7月31日、東ソー向けに受注していた74MW級木質バイオマスおよびリサイクル燃料混焼発電用ボイラの建設を完了し、設備を引き渡したと発表した。運転開始は2026年4月で、東ソーグループの脱炭素化と燃料調達の安定化を支える重要設備となる。
今回納入した設備は、木質系燃料(ホワイトペレット)に加え、建築廃材由来の木質チップやRPF(古紙・廃プラスチック由来固形燃料)など、多様な燃料に対応する循環流動層(CFB)ボイラ(再熱式)。最大蒸発量は270t/hで、発電出力は74MW級となる。
近年、化学業界をはじめとするエネルギー多消費産業では、カーボンニュートラルへの対応とともに、燃料価格の変動や調達リスクへの対応が重要課題となっている。同設備は多様な燃料を利用できる特長を生かし、東ソーグループの年間約50万t-CO₂相当の排出量削減に寄与するとともに、燃料調達の安定化や燃料転換コストの抑制にも貢献する見込みだ。
住友重機械工業グループは、CFBボイラを国内外で560缶以上納入した実績を持ち、高効率バイオマス発電分野で高いシェアを有する。CFB技術は燃料の適応範囲が広く、木質バイオマスやリサイクル燃料を有効利用できる成熟技術として、脱炭素社会の実現に向けた有力な発電ソリューションとなっている。
同社は今後も循環流動層ボイラ技術の高度化を進め、資源の有効活用と環境負荷低減を両立する高効率発電設備の提供を通じて、電力・ユーティリティの安定供給と脱炭素社会の実現に貢献していく方針だ。
■ プロジェクト概要
・プロジェクト名:東ソー向け74MW級木質バイオマス・リサイクル燃料混焼発電用ボイラ納入
・発注者:東ソー株式会社
・納入者:住友重機械工業株式会社
・設備:循環流動層(CFB)ボイラ(再熱式)
・発電規模:74MW級
・最大蒸発量:270t/h
・使用燃料:木質系燃料(ホワイトペレット)、建築廃材(木質チップ)、RPFなど
・運転開始:2026年4月
・期待効果:年間約50万t-CO₂相当の排出量削減、燃料調達の安定化、燃料転換コストの抑制
画像:発電所の外観
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