ライジング、松阪市に第二松阪工場を新設、23億円投資、28年1月操業開始へ

音響・通信・精密機器などを手掛けるライジング(大阪市中央区)は、三重県松阪市立野町・山室町にまたがる「ウッドピア松阪北地区産業用地」に第二松阪工場(仮称)を新設する。投資額は土地取得、建屋建設、機械設備を合わせて約23億円。2026年8月に着工し、27年12月末の完成、28年1月の操業開始を予定している。自動車産業向けを中心とした精密機器の生産能力を拡充するとともに、ロボットやAIを活用したスマートファクトリー化を進める。

同社は7月30日、松阪市と立地協定を締結した。新工場の建設予定地は同産業用地の約1万4,000㎡。市が約2万6,800 ㎡の農地を造成して整備した産業用地の2区画のうち、松尾神社に近い区画を取得する。

第1期工事では、鉄骨造2階建て、延べ床面積約7,600 ㎡の工場を建設する。超精密機器の組み立てに対応した生産環境を整備し、ロボットによる自動搬送システムを導入するほか、AIを活用した製品検査を実施する。さらに、アームロボットによるトラックへの製品の積み下ろしにも対応するなど、生産・物流工程の自動化を進める。

建設工事は8月3日に地鎮祭を行い、翌4日から開始。27年12月末の完成を経て、28年1月中の操業開始を目指す。

新工場では、旺盛な精密機器の製造受注に対応する。主な生産品は自動車産業向けの精密機器を予定している。新工場の稼働に伴い約120人を新規雇用する計画で、27年春から採用を開始する。

今回の設備投資については、経済産業省の「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の採択を受けており、約10億円の補助を見込む。同補助事業では、全従業員の給与を3年連続で年8.87%以上引き上げることなどが条件となっている。

ライジングは1985年に三重県多気郡明和町へ進出し、19年から松阪市上川町で松阪工場を操業している。今回の第二松阪工場の新設により、明和工場、松阪工場、新工場の3拠点体制となる。

新工場の整備では、生産能力の拡大だけでなくBCP(事業継続計画)対応も重視する。複数拠点に生産機能を分散することで、自然災害などによって一つの工場が被災した場合でも、他拠点で生産を補完できる体制を構築する。

工場内には、従業員の働く環境にも配慮し、トレーニングスペースを備えたリフレッシュスペース、カフェテリア、カウンセリングルームなどを設置する計画である。

■計画概要

▽事業者=ライジング
▽計画名称=第二松阪工場(仮称)
▽所在地=三重県松阪市立野町・山室町(ウッドピア松阪北地区産業用地)
▽敷地面積=約1万4,000 ㎡
▽構造・規模=鉄骨造2階建て、延べ約7,600 ㎡
▽投資額=約23億円(土地・建物・機械設備)
▽主な生産品=自動車産業向け精密機器など
▽主な設備=ロボット搬送、AI製品検査、アームロボットによる積み下ろし設備など
▽着工=2026年8月
▽完成=2027年12月末予定
▽操業開始=2028年1月予定
▽新規雇用=約120人
▽補助金=経済産業省「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」約10億円

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