・27年度通期予想は売上高610億円(前期比8.3%増)、営業利益6億円
加藤製作所が8月7日に発表した2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)連結業績によると、売上高は100億2,300万円(前年同期比80.6%)、営業損失は7,900万円(前年同期は営業損失6億3,500万円)、経常利益は700万円(前年同期は経常損失4億7,100万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1,700万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失5億900万円)となった。
当第1四半期におけるわが国経済は、設備投資の持ち直しを背景に緩やかな回復が続いた。しかし国内建設機械市場は足元で一部回復傾向がみられるものの、建設資材・人件費の高騰の影響もあり本格的な需要回復には至っていない。一方、世界経済はウクライナ情勢の長期化、米国・中東情勢の緊張が続き、不透明な事業環境が継続した。
このような状況下、同社グループは2026年3月期を初年度とする中期経営計画のテーマ『飛躍、そして次の時代へ』のもと、「企業価値の向上」「成長戦略の推進と有効投資」「収益性の更なる向上」「サステナビリティ経営の実践」の各施策に取り組んだ。特に棚卸資産の適正化を継続するとともに、中国事業の撤退、欧州拠点の再編、インド合弁会社「ACE KATO Pvt. Ltd.」の設立・操業開始に向けた準備を進めるなど、海外事業の見直しと成長基盤の構築を推進した。
当第1四半期は、国内需要の減少および中国事業の売上剥落により減収となった。損益面では在庫調整に伴う工場稼働率の低下や資材価格・物流費等の上昇があったものの、弾力的販売に伴う棚卸資産評価損の計上が今期は発生せず、また収益率の高い補用部品の売上高比率が増加したことで原価率が改善(89.6%→83.9%)。為替差益8,100万円やホテル事業2,700万円などの営業外収益もあり、経常利益は黒字化した。
■セグメント別の状況
①日本
国内向け建設用クレーンは需要の弱含み等により売上高57億8,600万円(前年同期比82.7%)。海外向け建設用クレーンは6億9,700万円(前年同期比80.1%)。国内向け油圧ショベル等は競争激化の中で弾力的販売を継続したものの国内需要低下の影響を受け13億9,400万円(前年同期比72.3%)。一方、海外向け油圧ショベル等は米国関税影響が一段落し需要が回復、16億7,700万円(前年同期比170.4%)となった。
以上を含めた日本の売上高は96億8,900万円(前年同期比88.3%)、セグメント損失は1,300万円(前年同期はセグメント損失5億9,400万円)となった。
②欧州
主要市場での需要低迷が継続し、売上高は6億8,700万円(前年同期比79.9%)、セグメント損失は7,100万円(前年同期はセグメント損失8,300万円)となった。
③中国
売上高は500万円(前年同期比0.6%)、セグメント損失は4,000万円(前年同期はセグメント利益4,300万円)となった。
④その他
売上高およびセグメント損失は軽微。
■主要品目別売上高の状況
①建設用クレーン
国内売上高57億8,600万円(前年同期比82.7%)、海外売上高6億9,700万円(前年同期比80.1%)。合計64億8,400万円(前年同期比82.4%)となった。
②油圧ショベル等
国内売上高13億9,400万円(前年同期比72.3%)、海外売上高20億4,700万円(前年同期比83.0%)。合計34億4,100万円(前年同期比78.3%)となった。
③その他
その他製品の売上高は9,800万円(前年同期比60.3%)となった。
■今後の見通し
2027年3月期通期連結業績予想は、売上高610億円(前期比8.3%増)、営業利益6億円、経常利益1億2,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益0円で、5月14日公表予想から変更はない。
なお、連結子会社・加藤中駿(厦門)建機有限公司の持分譲渡益の発生見込みや、インド合弁会社の操業開始による影響等を踏まえ、修正が必要となった場合は速やかに開示する。
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