YUSHIN、2026年3月期は大幅減益、特注機低迷で売上は11.6%減の231億円

YUSHINは5月15日、2026年3月期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比11.6%減の231億1,000万円、営業利益は同68.0%減の8億2,600万円、経常利益は同64.2%減の9億800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同83.1%減の2億8,600万円と大幅な減収減益となった。

■経営成績の概況
当期の世界経済は、米国の関税政策やエネルギー・原材料価格の高騰などにより先行き不透明な状況が続いた。このような環境下、同社グループは世界規模での新規顧客開拓に注力したものの、売上高は全体として低調に推移。特にメディカル関連の大口特注機案件の大幅減収が業績を圧迫した。

製品別では、ロボット事業が前年比3.0%増の149億4,700万円と堅調に推移した一方、特注機は同54.0%減の31億6,100万円と急減。部品・保守サービスは同5.2%増の49億9,200万円と微増した。

利益面では、売上高減少に加え、原材料価格の高騰、積極的な人財投資による人件費増加、研究開発費の増加などが重なり、収益性が大きく悪化した。また、政策保有株式の売却益を特別利益に計上した一方、子会社WELM Automation AB関連で減損損失を計上するなど特別損益も業績を圧迫した。

■セグメント別の状況

地域別では、日本が売上高前年比12.5%減の148億8,200万円、営業利益同54.1%減の9億9,400万円と苦戦。米国は売上高同2.0%増の40億8,700万円ながら営業損失128百万円(前年同期は117百万円の損失)と赤字継続。アジアは売上高同2.9%増の55億5,900万円、営業利益同19.0%増の4億6,000万円と堅調に推移した。一方、欧州は売上高同49.7%減の28億100万円、営業損失354百万円(前年は利益73百万円)と大幅悪化した。
事業別では、ロボット(取出ロボット、パレタイジングロボットなど)が主力として貢献。特にアジアでの取出ロボット販売と国内でのパレタイジングロボットが好調だった。特注機はメディカル分野の大型案件減少が響き、全体の業績を大きく押し下げた。

■2027年3月期の業績予想

同社は2027年3月期の連結業績
予想を公表した。売上高は前期比8.2%増の250億円、営業利益は同57.3%増の13億円、経常利益は同43.1%増の13億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同213.8%増の9億円を見込む。
同社は「中東情勢などによる不透明感が残るものの、AI関連需要やメディカル関連特注機の回復、パレタイジングロボットなどの需要伸長を期待する」と説明。コスト削減と生産性向上の取り組みを進め、増収増益に転じる方針だ。年間配当は前期と同額の20円を維持する。

■中長期の経営方針

同社は中期経営目標として連結売上高300億円、営業利益率15%以上、ROE8%以上を掲げている(時期は事業環境を踏まえ見直し予定)。サステナビリティ経営を推進し、「人的資本の強化」「グローバル販売力の強化」「商品力の強化」「新規事業の開拓」を柱に、労働安全性の向上や顧客工場の生産性向上、気候変動対応に取り組む方針だ。

YUSHINは取出ロボット業界のリーディングカンパニーとして、グローバル展開と技術革新を加速させ、長期的な成長を目指すとしている。

YUSHINの2026年3月期決算短信

決算説明会資料