芝浦機械が5月25日に発表した2026年3月期(2025年度)連結業績によると、売上高は成形機事業の大幅減収が響き、1,328億1,500万円(前年同期比21.0%減、海外比率69.7%)となった。損益については、規模減少による減益やSHIBAURA MACHINE LWB GmbHののれん減損などにより、営業利益は43億6,700万円(69.0%減)、経常利益は50億200万円(64.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億2,800万円(91.8%減)となった。
受注高は工作機械セグメントを中心に増加し、1,191億5,600万円(前年同期比11.0%増、海外比率63.1%)となった。
2026年3月期における世界経済は、米国の通商政策やウクライナ情勢の継続、イラン情勢の緊迫化による地政学リスクの高まりなど、先行き不透明な状況が続いた。
同社グループを取り巻く環境も、自動車市場を中心に設備投資の様子見が続き厳しい状況で推移した。
このような環境下、同社グループは中期経営計画「中計2026」(2025年3月期~2027年3月期)に基づく事業ポートフォリオ組み替えやシステムエンジニアリング装置販売へのシフトなどを推進したものの、事業環境の大幅変化により2027年3月期目標は未達の見込みとなり、「26年度緊急対応」を策定して対応を進めている。
■セグメント別の概況(前年比)
<成形機事業>[射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機など]
射出成形機の販売は国内、北米、東南アジア、欧州で増加。受注は自動車市場停滞の影響で国内、インドで減少。
ダイカストマシンは販売が北米、東南アジアで増加、受注は北米、インド、中国で増加。
押出成形機は中国におけるリチウムイオン電池向けセパレータフィルム製造装置の販売が減少、受注は増加。
この結果、成形機事業全体の受注高は753億5,300万円(0.2%増、海外比率73.3%)、売上高は988億5,400万円(27.9%減、海外比率80.0%)、営業利益は27億3,900万円(80.6%減)となった。
<工作機械事業>[工作機械(大型機、門形機、横中ぐり盤、立旋盤など)、超精密加工機など]
工作機械の販売は国内の産業機械等やインドのエネルギー向けが増加。受注は北米のエネルギー・航空宇宙や中国の風力発電向けが増加。
超精密加工機はAI需要拡大により中国の光通信向けが増加、自動車・半導体向けも増加。
この結果、工作機械事業全体の受注高は349億4,600万円(44.9%増、海外比率55.8%)、売上高は252億7,800万円(18.6%増、海外比率51.7%)、営業利益は20億6,600万円(3.5倍)となった。
<制御機械事業>[産業用ロボット、電子制御装置、システムエンジニアリングなど]
国内電子制御装置の販売が減少し、受注は増加。
この結果、制御機械事業全体の受注高は68億1,300万円(6.2%増、海外比率6.5%)、売上高は65億100万円(19.9%減、海外比率7.0%)、営業損失は4億8,800万円(前年は営業利益1億800万円)となった。
<その他の事業>
受注高20億4,300万円(27.2%増)、売上高21億8,200万円(31.8%増)、営業利益2,400万円(前年は営業損失7億2,500万円)。
■次期の見通し
今後の経済環境は地政学リスクの高まりや原油・部材調達難・価格高騰懸念により、設備投資に慎重な姿勢が続き、先行き不透明な状況が想定される。
このような中、「中計2026」26年度緊急対応を推進し、成果の早期実現を図る。
2027年3月期の見通しは、売上高1,370億円(3.2%増)、営業利益42億円(△3.8%)、経常利益31億円(△38.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益20億円(94.4%増)を見込む。
なお、通期見通しにあたっての為替レートは1米ドル=150円を前提としている。
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