日本フルードパワー工業会、創立70周年祝賀会を開催

・新会長の安西弘道氏、「知の共有」と「次世代継承」を柱に業界発展へ意欲

(一社)日本フルードパワー工業会は5月22日、東京都内で「創立70周年記念祝賀懇親会」を開催した。会場には経済産業省や学会、関連団体、大学、海外公館などの関係者が出席し、フルードパワー業界の発展と今後の成長に向けた交流を深めた。

同日の臨時理事会で新会長に就任したコガネイの安西弘道社長は、「70年の歴史と先人の努力に敬意を表したい」と述べるとともに、「サプライチェーン強靱化や国際標準化、DX・GXへの対応など、工業会の役割はこれまで以上に重要になっている」と強調した。

また、今後の重点方針として、
「知の共有と産業知の蓄積」
「持続可能な産業基盤の構築」
「次世代への継承」
の3つを掲げ、会員企業間の連携強化や若手技術者・研究者の育成に取り組む考えを示した。

フルードパワー業界を巡っては、国際情勢の不安定化に伴う経済安全保障への対応や、原材料・部材供給の混乱、エネルギー価格高騰などへの対応が課題となっている。安西会長は、行政や関連団体、海外パートナーとの連携を深めながら、業界全体で課題解決に取り組む姿勢を示した。

来賓として挨拶した経済産業省製造産業局の田中一成審議官は、「フルードパワー製品は自動車、建設機械、ロボット、航空機など幅広い産業を支える重要技術」と指摘。その上で、「GXの進展に伴い、省エネ化や高度化への期待はさらに高まっている」と述べ、業界への期待感を示した。

さらに、政府としても中東情勢の緊迫化を背景に、エネルギーや原材料の安定供給確保に取り組んでいると説明。AI、半導体、GXなど重点分野への投資促進を進める中で、「フルードパワー業界とも密接に連携し、日本の産業競争力強化につなげたい」と語った。

日本フルードパワー工業会は1956年創立。油圧、空気圧、水圧機器メーカーなどで構成され、日本の産業機械分野を支える業界団体として活動している。