JCB :2026年7月16日
英JCBは、オーストラリア・ビクトリア州トルガニーナ(Truganina, Victoria)に新たな旗艦ディーラーを開設した。販売代理店であるアダプタリフトJCB(Adaptalift JCB)が建設した専用施設で、豪州市場における事業拡大と顧客サポート体制の強化を図る。また、シドニー(Sydney)では全国の販売代理店を集めた地域ディーラー会議を開催し、工場から顧客までの流通体制を最適化する新たな成長戦略を打ち出した。
新たに開設した旗艦店は、建設機械の展示・販売に加え、製品スペシャリストによる提案、アフターサービス、部品供給までを一体的に提供する拠点として整備された。開設初日には顧客や業界関係者、パートナー企業が招かれ、最新のJCB製品やサポート体制を紹介した。
同施設を運営するアダプタリフトJCBは、メルボルン(Melbourne)、シドニー(Sydney)、ブリスベン(Brisbane)、パース(Perth)、アデレード(Adelaide)など豪州主要都市圏を担当する販売代理店であり、JCB製品群の拡充と高水準の顧客サービスを体感できるモデル店舗として位置付けられている。
JCB副会長のジョージ・バンフォード(George Bamford)氏は、「建設機械、農業機械の両分野で豪州市場の将来性は非常に大きい。オーストラリアは当社にとって最も重要な市場の一つであり、同じファミリー企業であるアダプタリフトとの協力により、最高の顧客サポートを提供できる」と述べ、新たな成長ステージへの期待を示した。
また、JCB最高経営責任者(CEO)のグレアム・マクドナルド(Graeme Macdonald)氏は、「アダプタリフトJCBの開設を契機に、豪州市場での事業展開を一段と加速し、新たな成長機会を取り込んでいく」とコメントした。
アダプタリフト・グループ(Adaptalift Group)の最高経営責任者(CEO)であるリンゼー・ウィフェン(Lindsay Whiffen)氏は、「今回の開設は新施設の完成にとどまらず、顧客にとって新たな時代の始まりである。優れた製品、迅速なサービス、世界トップクラスの部品供給を通じて、安全で信頼性の高い機械稼働を支えていく」と述べた。
さらに、JCB国際営業担当ディレクターのホセ・ルイス・ゴンサルベス(Jose Luis Gonçalves)氏は、「トルガニーナへの投資は、アダプタリフトが豪州市場でJCBブランドを本格展開する強い意思を示すものだ。業界屈指の幅広い製品群と優れたアフターサービスを組み合わせることで、高い競争力を発揮できる」と強調した。
一方、JCBは同週、シドニーで地域ディーラー会議を開催し、豪州各地の販売代理店が参加した。会議では、ブランドと顧客との距離を縮めることを柱とした新たな販売戦略を発表した。
豪州市場では、輸入業務をJCBが直接管理する体制へ移行し、工場から顧客までの流通経路を短縮するとともに、販売代理店網への投資を強化することで、サービス品質の向上を目指す。
JCBは現在、創業80年の歴史の中で最大規模となる製品ラインアップを展開している。主力のバックホーローダーとテレスコピックハンドラーでは世界トップメーカーとしての地位を持ち、豪州市場でのシェア拡大を狙う。また、1tクラスの超小型機から52t級クローラー油圧ショベルまで幅広い油圧ショベルを展開するほか、ホイールローダー、スキッドステアローダー、締固め機械、高所作業機械、農業向けマテリアルハンドラーなども成長分野と位置付けている。
地域ディーラー会議では、JCB農業部門(JCB Agriculture)のマネージングディレクターであるジョン・スミス(John Smith)氏が、「豪州では建設・農業の両市場に大きな成長余地がある。アダプタリフトJCBと全国20の地域ディーラー網を通じて、より多くの顧客にJCB製品と高品質なサービスを提供していく。新型『ファストラック6000シリーズ(Fastrac 6000 Series)』トラクターも間もなく豪州市場へ投入し、市場に新たなインパクトを与えることを期待している」と述べた。
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