井関農機が8月7日に発表した2026年12月期第2四半期(1〜6月)の連結決算によると、売上高は前年同期比1.0%増の1,019億1,700万円だった。国内は生産拠点再編の過渡期で生産能力が一時的に低下した影響から2.9%減の639億1,300万円となった一方、海外は成長戦略の軸である欧州での売上拡大と為替影響により8.5%増の380億400万円と伸長し、全体を増収に導いた。
国内では農機製品の受注は引き続き好調だったものの、生産が一部追いつかず減収。一方で作業機やメンテナンス収入(部品・修理)は続伸した。海外では欧州が現地通貨ベースでも拡大し、為替も追い風となった。北米は一部商品の供給遅れで減収、アジアはタイの景気低迷などで伸び悩んだ。
営業利益は同28.0%増の55億7,500万円、経常利益は同37.1%増の52億円。プロジェクトZ(抜本的構造改革および国内外成長戦略)の効果と価格改定により利益率が改善し、営業利益率は5.5%(前年同期比+1.2ポイント)に上昇した。経常利益は為替差損益の好転で増益幅が拡大。親会社株主に帰属する中間純利益は同5.1%減の31億500万円で、前年同期にあった固定資産売却益の剥落が主因となった。
■国内は収穫機が大きく減少、作業機・メンテナンスは堅調
国内の商品別では、整地用機械(トラクタ、耕うん機など)が139億3,200万円(5.1%減)、栽培用機械(田植機、野菜移植機)が52億1,200万円(8.4%減)、収穫調製用機械(コンバインなど)が43億8,300万円(40.7%減)と農機製品全体で減収。一方、作業機・補修用部品・修理収入は273億円(6.7%増)、その他農業関連(施設工事など)は130億8,300万円(4.8%増)と堅調に推移した。メンテナンス収入比率は19.5%に上昇した。
海外では整地用機械(トラクタ、草刈機など)が267億8,300万円(5.9%増)、栽培用機械が9億7,800万円(0.9%減)、収穫調製用機械が5億7,300万円(21.2%増)、作業機・補修用部品・修理収入が46億9,700万円(24.7%増)、その他農業関連が49億7,000万円(10.5%増)となった。地域別では欧州が292億円(16.1%増)と大幅増収を牽引した。
■通期予想は据え置き、営業利益60億円を見込む
同社は2026年12月期の通期連結業績予想を前回発表から修正せず、売上高1,800億円(前期比3.1%減)、営業利益60億円(42.0%増)、経常利益49億円(18.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益30億円(8.8%増)を据え置いた。通期平均為替レートは対米ドル=153.4円、対ユーロ=180.2円に見直している(下期想定はドル150円、ユーロ175円)。
プロジェクトZの施策実行により収益性の改善が確実に進展しており、2027年目標の営業利益率5%以上達成は十分に射程圏内としている。なお、「令和8年熊本地震」の影響は現在精査中。
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