リープヘル (Liebherr):2026年7月16日
リープヘル・コンポーネンツ・ビーベラッハ(Liebherr-Components Biberach GmbH)は、ドイツ・ビーベラッハ拠点の顧客サービス部門に新たな研修施設を開設し、技術サービス分野における実践型トレーニング体制を強化した。拡充したインフラにより、増加する実践研修ニーズに対応するとともに、理論と実技を融合した高度な教育環境を整備した。
新施設では、座学用の広い研修室に加え、実技研修用ワークショップを大幅に拡張した。特に、重量物対応クレーンを備えた実習ホールを新設したことで、大型・重量コンポーネントを実機と同様の環境で扱う研修が可能となり、受講者は実際の部品を使用しながら保守・診断・修理技術を習得できる。
研修設備の拡充により、従来は難しかった複数コースの同時開催が可能となる。今後は2コースを並行して実施できるため、受講者の多様なニーズへ迅速に対応するとともに、研修受け入れ能力も向上する。技術サービス分野で高度な専門知識や専門化への需要が高まる中、競争力強化につながる取り組みとしている。
同社のアフターサービス研修は、技術アドバイザー、サービスエンジニア、保守担当者に加え、生産、開発、営業、調達部門の社員も対象としている。理論教育と実機を用いた実習を組み合わせることで、受講者が保守・故障診断・修理作業を自立して効率的に実施できる技能の習得を目指す。
実践型研修の需要は年々高まっており、2025年には計45コースを実施した。このうち29コースをビーベラッハで、16コースを海外拠点で開催した。
特徴的なプログラムとして「トレーニング・オン・ザ・ジョブ(Training on the Job)」を展開している。同プログラムでは顧客の現場で実際の設備を用いて教育を実施し、保守・修理作業と並行して理論と実践を学ぶ。最終的には現地技術者が独力で作業を遂行できる体制の構築を目指す。
具体例として、トルコでは港湾に停泊するヘリコプター搭載艦上で、POD推進装置(POD drive)の5年ごとの定期保守を題材にサービスチームを教育した。また、クロアチアでは港湾のコンテナホイスト修理に合わせて現地技術者向け研修を実施し、実務と技能習得を両立させた。
さらに、大型ワイヤロープウインチ向けの新たな「アドバンスト・トレーニング(Advanced Training)」プログラムも開発した。基礎研修修了者を対象に、今後は年間複数回の専門コースを開催する計画である。
顧客サービス部門トレーニング責任者のヘルムート・モッツェット(Helmut Motzet)氏は、「新施設の整備により、理論と実践をこれまで以上に密接に結び付けられる環境が整った。拡張したワークショップと大型コンポーネントを活用した研修により、教育内容を新たなレベルへ引き上げることができる。また、複数コースの同時開催によって柔軟性も大幅に向上する」とコメントした。
同社は、最新の研修施設への投資を通じて顧客サービス分野における技術支援体制を強化するとともに、社員や顧客に対して実践的で質の高い技術教育を提供する体制を一層充実させる方針である。
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