アマダが8月6日に発表した2027年3月期第1四半期(4〜6月)の連結業績によると、売上収益は1,002億1,000万円(前年同期比29.7%増)となった。国内は人手不足を背景とした自動化需要が底堅く、293億6,000万円(同16.6%増)。海外はAI・データセンター関連の需要が世界的に高まり、708億5,000万円(同36.0%増)となった。
営業利益は、増収や円安効果に加え製造合理化などの取り組みが寄与し、74億3,000万円(同84.0%増)。親会社の所有者に帰属する四半期利益は54億7,300万円(同101.2%増)となった。
同社グループは「Transform to AMADA 2030 >> For Growth Acceleration ~変革を原動力に、新たな成長ステージへ~」をスローガンとする「中期経営計画2030」を策定・公表している。本計画の5年間を前半2年の「変革・成長期(構造改革)」と後半3年の「成長加速期」に分け、①構造改革(稼ぐ力の強化)、②経営基盤の強化、③事業ポートフォリオ経営、④事業成長を支える新商品展開、⑤「モノ売り」から「モノ×コト売り」への変革、⑥新規事業の創出・強化の6つの戦略方針により、持続的な成長と企業価値の最大化に取り組んでいる。
第1四半期の経営環境は、中東情勢の緊迫化をはじめとする地政学的リスクを背景に先行き不透明感が続くものの、AI関連投資の拡大が牽引するなど、景気は総じて緩やかな回復基調で推移した。売上収益は1Qとして過去最高を更新。受注高もグローバルな半導体・データセンター投資やAI関連の先行発注が急増し、1Qとして過去最高を更新した。 ■事業別・地域別の概況 なお、当第1四半期より報告セグメントの区分を変更しており、前年同四半期との比較は変更後の区分に基づく。
①シートメタルソリューションズ 売上収益は635億8,600万円(前年同期比19.5%増)、営業利益は55億3,000万円(同152.8%増)。
<地域別の概況>
- 日本:人手不足を背景とした自動化需要の底堅さに加え、半導体製造装置やデータセンター、医療、特装車、食品など幅広い業界の設備投資需要が牽引し、168億4,400万円(同13.9%増)。
- 北米:データセンター需要の拡大が継続し、260億4,500万円(同34.9%増)。
- 欧州:底堅い内需に支えられた英国に加え、建築及び再生可能エネルギー分野などからの需要が寄与したスペインなどが堅調で、141億1,300万円(同7.9%増)。
- アジア他:ベトナムやマレーシアでの生産移管やAIインフラ投資の拡大が寄与し、65億8,300万円(同8.8%増)。
②ジョイニングテクノロジーズ
売上収益は84億4,000万円(前年同期比37.1%増)、営業利益は10億7,900万円(同525.4%増)。
国内では半導体製造装置やデータセンター関連向けを中心に堅調。海外では米国でデータセンター関連、中国で電子部品などAI関連設備向け、インドでEV二輪市場の拡大に伴う周辺部品向けの設備投資が高水準で推移した。
③カッティングファブリケータ・グラインディングテクノロジーズ 売上収益は98億4,800万円(前年同期比1.0%減)、営業利益は8億5,500万円(同15.9%減)。
海外では北米及び欧州にて航空産業向け難削材対応の超硬ブレードが堅調。国内では半導体やデータセンター関連を中心とした設備投資により研削盤が回復基調にある一方、資材高騰や人手不足に伴う建設市場の停滞を受けて切削マシンの売上が伸び悩んだ。
④アドバンスドフォーミングソリューションズ
売上収益は103億800万円(前年同期比35.0%増)、営業利益は12億3,100万円(同178.1%増)。 国内では人手不足を背景としたプレスシステムラインに加え、エイチアンドエフとのシナジーによる自動車関連向け大型ラインが寄与。海外では中国で通信関連向けが堅調に推移するとともに、北米でエイチアンドエフの大型プレス案件が牽引した。
⑤エレクトロニクスプロセス 売上収益は77億3,300万円、営業損失は14億7,300万円。
受注から売上計上までのリードタイムの関係上、前年度の受注に基づくため、AI関連向け等を中心に好調な足元の受注水準とは一時的な乖離が生じている。足元の豊富な受注残高を背景に生産能力の拡充を図りつつ納期に応じた出荷及び据付対応を推進しており、下期以降の売上収益は順次拡大していく見通し。
■今後の見通し
2027年3月期通期の連結業績見通しについては、以下のとおり前回(2026年5月14日)公表値を据え置いている。
売上収益:4,600億円(前期比5.2%増)、営業利益:480億円(同7.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益:340億円(同11.3%増)。
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