住友重機械工業が8月4日に発表した2026年12月期第2四半期(1〜6月)の連結決算によると、受注高は前年同期比13.4%増の6,071億1,900万円、売上高は同12.0%増の5,541億7,600万円といずれも増加した。営業利益は同72.9%増の374億4,900万円、経常利益は同80.6%増の341億2,200万円、親会社株主に帰属する中間純利益は同77.8%増の220億4,000万円と大幅な増収増益となった。
同社グループを取り巻く経営環境については、中東情勢の悪化や原油高による先行き不透明感がある中、国内では設備投資・輸出が底堅く推移した。米国では景気が堅調に推移し、欧州でも緩やかな回復が見られた一方、中国では需要の低迷が続いた。
こうした環境下、同社は新たな中期経営計画「中計2029」の方向性を公表し、規模の拡大よりも「質」の向上を最優先とする収益性・資本効率の改善に取り組む方針を示した。3年間でROE10%達成を第一目標に掲げ、半導体製造装置や産業用クレーンなどを「牽引事業」と位置づけ、経営資源を重点配分していく考えを明らかにした。
■セグメント別の業績概要
<メカトロニクス>
変減速機、モータ・インバータは国内・米国・欧州で堅調な需要が続き、極低温冷凍機も半導体関連需要を受けて増加した。受注高は1,601億円(前年同期比20.5%増)、売上高は1,485億円(同14.8%増)、営業利益は136億800万円(同58%増)と増収増益となった。
<インダストリアル マシナリー>
半導体製造装置の受注は増加したものの、先端医療機器等の受注が少なく、セグメント全体の受注高は減少した。一方、受注残の多さを背景に半導体製造装置を中心に売上は増加、プラスチック加工機械の採算改善も進み、前年同期の営業損失から黒字転換した。受注高は1,079億円(同5.9%減)、売上高は1,017億円(同3.6%増)、営業利益は21億6,000万円(前年同期は30億円の損失)となった。
<ロジスティックス&コンストラクション>
産業用クレーンは前年の反動で受注が減少したものの、米国・欧州向け油圧ショベルや米国向け建設用クレーンの需要増により、セグメント全体では増収増益となった。受注高は2,136億円(同10.3%増)、売上高は2,082億円(同18.7%増)、営業利益は124億8,200万円(同46億円増)となった。
<エネルギー&ライフライン>
水処理装置、海洋構造物で複数の大型案件を受注し、受注高・売上高ともに増加した。売上増加に加え、案件ごとの採算改善も進み、営業利益は増加した。受注高は1,220億円(同33.9%増)、売上高は926億円(同4.9%増)、営業利益は82億2,400万円(同12億円増)となった。
<その他>
受注高は36億円(同5.5%増)、売上高は32億円(同5.6%減)、営業利益は9億7,900万円となった。
■2026年12月期 通期業績予想(修正後)
同社は2026年2月発表の通期連結業績予想を上方修正した。修正後の予想は以下の通り。
売上高:1兆1,200億円(前回予想比300億円増、2.8%増)、営業利益:680億円(同80億円増、13.3%増)、経常利益:620億円(同70億円増、12.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益:350億円(同10億円増、2.9%増)。
為替想定の見直しに加え、メカトロニクスおよびロジスティックス&コンストラクションを中心に受注環境が改善していることを踏まえた上方修正となった。なお、下期の想定為替レートは1ドル=155円、1ユーロ=180円としている。
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