ダンフォス、伊アルファゴンマを買収、流体搬送分野で世界有数の企業グループを形成

ダンフォス(Danfoss):2026年7月9日

ダンフォスは7月9日、イタリア・ビメルカーテ(Vimercate)に本社を置くホース・継手メーカーのアルファゴンマ(Alfagomma)を買収する最終契約を締結したと発表した。買収により両社の事業を統合し、流体搬送(フルードコンベヤンス)分野における世界有数の企業グループを構築する。買収完了は2026年第4四半期(10~12月)を予定している。

今回の買収は、ダンフォスの長期成長戦略に基づく収益性の高い成長を加速する施策の一環。アルファゴンマは、ダンフォス・パワーソリューションズ(Danfoss Power Solutions)の中核事業であるフルードコンベヤンス部門(Fluid Conveyance Division)に統合される。

統合により、両社が持つ製品群や製造拠点、販売ネットワーク、技術力を相互補完し、建設機械や農業機械などのモバイル油圧分野に加え、鉱山、石油・ガス、船舶、造船など産業用途向け市場でグローバルな顧客対応力を強化する。

ダンフォスの社長兼CEOであるキム・フォージング(Kim Fausing)氏は、「今回の買収は当社の長期戦略を実現する重要な節目である。両社を統合することで、補完的な製品・技術と世界規模の事業基盤を獲得し、顧客へのサービスをさらに強化するとともに、将来の成長を加速できる」とコメントした。

アルファゴンマは1956年創業の非上場企業で、「アルファゴンマ(ALFAGOMMA)」「ダンロップ・ハイフレックス(Dunlop Hiflex)」「アーガス(Argus)」のブランドでホースや継手を製造・販売している。製品はモバイル油圧機器をはじめ、鉱山、石油・ガス、船舶、造船など幅広い産業分野で採用されている。

同社は世界28カ所に製造・組立拠点を持ち、従業員数は約4,500人。年間売上高は約6億ユーロ(約1,116億円、186円換算)に達する。

ダンフォス・パワーソリューションズのダニエル・ウィンター(Daniel Winter)社長は、「両社の事業は重複が少なく、高い補完性を持つ。技術、製造拠点、グローバル市場での展開力を組み合わせることで、世界中の顧客への価値提供をさらに高められる。特にアルファゴンマは石油・ガスや鉱業分野で高い専門性を有しており、当社の事業領域を一段と強化する」と述べた。

また、フルードコンベヤンス部門のドメニコ・トラベルソ(Domenico Traverso)社長は、「両社の強みを融合することで、ホース・継手業界における世界有数の企業が誕生する。製造能力、販売網、用途開発力を強化し、持続的な成長基盤を構築する」としている。

一方、アルファゴンマの管財人会(Board of Receivers)は声明で、「今回の取引は事業継続と企業価値の維持を目的としたプロセスの成果であり、ダンフォスは長期的な視点を共有する最適な産業パートナーである。従業員や顧客、取引先、地域社会にとって最良の結果になる」と評価した。

ダンフォス・パワーソリューションズのフルードコンベヤンス部門は、建設機械や農業機械を含むモバイル機械、産業機械、航空機、船舶、鉱山機械、食品・飲料設備など幅広い用途向けにホースや継手を供給している。

買収手続きは各国当局の承認取得などを条件としており、完了までは両社とも独立した事業運営を継続する。ダンフォスは、統合期間中も事業継続と顧客サービスの維持を最優先とし、通常どおり事業を進める方針としている。

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