JFEエンジ、来島海峡大橋の耐震補強工事を受注、契約額43.56億円、2029年秋完成へ

JFEエンジニアリング(東京都千代田区、横浜市鶴見区)は7月7日、本州四国連絡高速道路(本四高速)が発注した「来島海峡大橋耐震補強他工事」を受注したと発表した。契約金額は43億5,600万円(税込)。2026年8月に着工し、2029年10月の完成を目指す。瀬戸内しまなみ海道を構成する来島海峡大橋の耐震性能を大幅に向上させ、南海トラフ巨大地震などの大規模地震発生時にも緊急輸送路として早期復旧できる強靱な道路インフラの整備を進める。

工事対象は、愛媛県今治市の大島と今治市街地を結ぶ来島海峡第一・第二・第三大橋(全長約4km)。同橋は1999年に開通した世界初の3連吊橋で、本州と四国を結ぶ物流・交通の大動脈であるとともに、地域住民の生活道路や国内外のサイクリストが訪れる観光インフラとしても重要な役割を担っている。

今回の工事では、既設のセンターステイおよびサイドステイを、高減衰性能を備えた摩擦ダンパーへ更新。地震時に発生するエネルギーを摩擦力で吸収・減衰させることで、橋梁全体の耐震性能を高める。また、新たに制振ダンパーを設置し、橋脚や橋桁の振動を抑制するとともに、支承部には補強構造を設け、桁の落下防止や橋軸方向の固定化、桁同士の衝突時の衝撃緩和を図る。

これらの耐震対策により、想定を超える大規模地震が発生した場合でも橋梁の損傷を最小限に抑え、早期の交通機能回復と緊急輸送路の確保を目指す。

JFEエンジニアリングは、本四高速が管理する橋梁の建設・維持管理に長年携わっており、来島海峡第三大橋(全長1,570m)の建設にも共同企業体として参画した実績を持つ。今回も長大橋梁で培った鋼橋設計・製作・架設技術を生かし、安全かつ確実な施工を進める方針としている。

■工事概要
工事名:来島海峡大橋耐震補強他工事
発注者:本州四国連絡高速道路株式会社
工事場所:愛媛県今治市上浦町(KP29.605)~愛媛県今治市砂場町(KP54.140)
契約金額:4,356,000千円(税込)
工期:2026年8月1日~2029年10月13日(1,170日間)

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