陸用内燃機関の海外生産、令和7年度は前年度比107.2%、ガソリン・ディーゼル合計675万台に 北米向け需要が牽引

一般社団法人日本陸用内燃機関協会は7月1日、令和7年度(2025年度、令和7年4月~令和8年3月)における陸用内燃機関の海外生産状況をまとめた。ガソリンエンジンとディーゼルエンジンを合わせた海外生産台数は675万1千台となり、前年度比107.2%と増加した。なお、ガスエンジンについては生産数が少数にとどまるため、今回の集計対象からは除外されている。

■ガソリンエンジンは6割超の伸びで全体を押し上げ
 
生産地域別に見ると、ガソリンエンジンの海外生産台数は634万5千台(前年度比107.7%)となった。内訳は2ストロークエンジンが201万6千台(同100.8%)、4ストロークエンジンが432万8千台(同111.3%)で、いずれも前年度を上回った。

地域別の構成比では、2ストロークエンジンは北米が81.6%を占めて主力生産拠点となっており、アジアが18.4%で続く。一方、4ストロークエンジンはアジアが80.9%と大半を占め、北米が18.7%となっている。エンジン種別によって主力生産地域が対照的な構図となっている点が特徴だ。

■ディーゼルは横ばい、アジア生産が9割弱を維持
  
ディーゼルエンジンの海外生産台数は40万6千台(前年度比99.9%)とほぼ横ばいで推移した。地域別ではアジアが89.0%を占めて最大の生産拠点であり、次いで欧州・中南米が10.8%となっている。

■仕向け先別、4ストロークは北米・欧州向けが大幅増
 
仕向け先別の生産動向を見ると、ガソリン2ストロークエンジンは北米向けが157万4千台(前年度比96.4%)で全体の78.0%を占め最大となった。次いで日本向けが23万1千台(同143.3%)で11.4%、欧州向けが12万1千台(同102.8%)で6.0%となっている。日本・欧州・中南米向けはいずれも増加した一方、北米向けは減少した。

4ストロークエンジンは北米向けが165万4千台(前年度比114.0%)で全体の38.2%を占めてトップとなり、アジア向けは127万6千台(同90.2%)で29.5%と前年度から減少した。欧州向けは66万2千台(同142.2%)で15.3%、日本向けは38万1千台(同132.0%)で8.8%となるなど、アジア以外の地域で軒並み増加が見られた。

ディーゼルエンジンはアジア向けが32万5千台(前年度比98.3%)で全体の80.0%を占め主力となった。北米向けは3万3千台(同2475.8%)と大幅に伸びたものの、絶対数は小さく全体の8.2%にとどまる。欧州向けは2万7千台(同109.6%)、日本向けは1万8千台(同130.0%)で4.5%となった。

■まとめ
令和7年度の陸用内燃機関の海外生産は、ガソリンエンジンを中心に前年度を上回る結果となった。特に4ストロークエンジンは北米・欧州向けの需要拡大が全体を押し上げた形だ。一方、ディーゼルエンジンは主要拠点であるアジアの生産がわずかに減少したことから、全体としては前年度並みの水準にとどまった。

(出典:一般社団法人日本陸用内燃機関協会「令和7年度 陸用内燃機関の生産地域別および仕向け先別 海外生産状況について」令和8年7月1日発表)

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