キャタピラー(Caterpillar Inc.):2026年7月7日
米キャタピラーは7月7日、鉱業向け空間データ取得・処理・解析ソリューションを手掛けるスカイキャッチ(Skycatch, Inc.)を買収したと発表した。先に実施したRPMグローバル(RPMGlobal)の買収に続くもので、データ駆動型の鉱山技術ポートフォリオを拡充し、マテリアル移動の最適化支援を強化する。
同社リソース・インダストリーズ(資源産業)部門のグループプレジデント、デニス・ジョンソン(Denise Johnson)氏は、「スカイキャッチの買収は顧客の最も困難な課題解決に向けた当社戦略と合致する。高解像度の空間データをニアリアルタイムでRPMおよびマインスター(MineStar)ソリューションに統合することで、有人・無人双方のフリートにおいて安全性、生産性、予見性を高め、鉱山全体のパフォーマンス向上に寄与する」と述べた。
スカイキャッチの技術は、高頻度・高精度かつ大規模な空間データを取得し、AI機能群と組み合わせることで、データの識別・計測・活用を可能にする。これにより、鉱山事業者はより最新に近い運用状況を把握でき、意思決定の迅速化と精度向上が図れる。
RPMグローバル(RPMGlobal)のCEO、リチャード・マシューズ(Richard Mathews)氏は、「空間データを大容量かつ高速に処理できる能力は、操業の在り方を根本的に変える。ニアリアルタイムでの現場可視化により、条件変化に応じた計画修正、計画と実行の整合性向上、より予見性の高い成果の実現が可能になる」とコメントした。
また、鉱山サイトのデジタルツインをニアリアルタイムで生成し、既存ソフトウエアへ直接統合することで、計画立案から実行までのワークフローに最新かつ正確なデータを反映できる。これにより、意思決定の高度化、遅延の低減、日常操業に対する信頼性向上が期待される。
スカイキャッチの創業者兼CEO、クリスチャン・サンツ(Christian Sanz)氏は、「過去10年間に構築してきた技術基盤を礎に、キャタピラーとの新たな段階に進むことを大変うれしく思う。顧客支援力の強化と提供価値の拡大につながる」と述べた。
キャタピラー(Caterpillar)は100年以上にわたり建設・鉱山機械、オフハイウェイ向けディーゼルおよび天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車を展開する世界的メーカー。2025年の売上高は676億ドル。パワー&エナジー(Power & Energy)、建設インダストリーズ(Construction Industries)、リソース・インダストリーズ(Resource Industries)の各事業と、グローバルディーラーネットワークおよびキャット・ファイナンシャル(Cat Financial)による金融サービスを通じ、先進技術で顧客課題の解決を図る。
RPMグローバル(RPMGlobal)は約50年にわたり鉱業向けソフトウエアを提供するグローバル企業で、鉱山ライフサイクル全体にわたる価値最大化を支援。125カ国以上で安全性・環境性・効率性の向上に寄与してきた。
スカイキャッチ(Skycatch)は鉱業および産業分野向けに空間データの取得・処理・解析ソリューションを提供。高精度3Dデータの迅速生成とインサイト提供により、現場の可視化、運用の一貫性、効率向上を支援している。
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