コネクレーンズ、三菱電機FA産業機器の株式70%取得へ、日本市場へ本格参入

コネクレーンズ(Konecranes):2026年7月7日

マテリアルハンドリング機器大手のコネクレーンズは7月7日、三菱電機が保有する三菱電機FA産業機器(以下MFK)の株式70%を取得する契約を締結したと発表した。取得額は非公表。2027年初頭の取引完了を予定しており、関係当局の承認などを条件としている。

今回の買収により、コネクレーンズは世界有数のワイヤロープホイスト市場である日本へ本格参入する。日本国内のワイヤロープホイスト、ギヤードモーターおよび保守サービス市場で強固な事業基盤を確立するとともに、同社の成長戦略に掲げる中核事業の戦略的買収を通じたグローバル展開をさらに加速させる。

MFKは、日本のワイヤロープホイスト市場における有力メーカーであり、全国に広範な販売代理店ネットワークを構築している。1944年に事業を開始し、長年培ってきた技術力と販売網を活用して、主に日本市場でホイストおよびギヤードモーター事業を展開してきた。

同社の製品・サービスは、ホイスト本体、ホイスト部品、保守サービス、ギヤードモーターで構成されており、コネクレーンズの既存製品群を補完する内容となっている。買収によって製品・サービス面や販売網、アフターサービスなど幅広い分野でシナジー創出が期待され、アジア地域での事業拡大にもつながる見通しだ。コネクレーンズは現在、日本国内での事業基盤が限定的であり、今回の買収によって市場での存在感を大きく高める狙いがある。

MFKの年間売上高は約9,000万ユーロ。売上の大半を日本国内が占め、残りは主にアジア各国向けとなっている。日本国内9地域に15の営業拠点を展開し、福岡県の主要拠点を中心に約400人を雇用している。

コネクレーンズの社長兼CEOであるマルコ・トゥロカス(Marko Tulokas)氏は、「今回の買収計画を大変うれしく思う。MFKの技術、製品、人材は当社のグローバル事業基盤を強化し、世界的に高い評価を受けるブランドのもとで魅力的な日本市場におけるプレゼンスを大きく高める。MFKにとってもグローバルリーダーの一員となるメリットは大きく、当社にとっても極めて戦略適合性が高く、明確なシナジーをもたらす。買収を成長戦略の重要な柱と位置付ける当社の長期的な成長方針をさらに前進させる案件となる」とコメントした。

コネクレーンズは世界50カ国以上で約1万6,500人を擁し、幅広い産業向けにマテリアルハンドリングソリューションを提供している。2025年の連結売上高は42億ユーロで、株式はナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している(証券コード:KCR)。

ニュースリリース