荏原、汚水用水中ポンプ「DKE型」の国内販売を開始、詰まりにくさと高効率を両立し維持管理負担を軽減

荏原製作所は7月6日、異物が詰まりにくい非閉塞構造と高効率運転を両立した「汚水用水中ポンプDKE型」の国内販売を開始したと発表した。同製品はこれまで米国や欧州、中国、東南アジア、中東など海外市場を中心に展開してきたが、新たに日本市場へ投入する。建築設備や工場、下水処理場などでの排水用途を想定し、メンテナンス負担の軽減と省エネルギー化を訴求する。

汚水用水中ポンプは、駅や病院、商業施設など不特定多数が利用する施設では、紙おむつやロープ、ゴム手袋などの異物混入による詰まりが課題となっている。詰まりが発生すると設備停止や復旧作業が必要となり、人員確保や保守費用の増加につながるほか、近年は省エネルギー性能への要求も高まっている。

DKE型は、セミオープン後退翼とガイドピン、溝付き吸込カバーを組み合わせた独自の非閉塞構造を採用。流路を単純に広げるのではなく、異物を物理的に排出する構造とすることで、吸水性のある繊維質やひも状、フィルム状の異物の排出性能を高めた。

また、高効率設計により、従来のボルテックス水中ポンプ「DV型」と比較して最高効率を約30%向上。ボルテックスタイプから更新する場合には、1~2ランク小さい出力のポンプを選定できるケースもあり、消費電力やランニングコスト、CO₂排出量の削減が期待できるとしている。

製品ラインアップは吐出口径50~100mm、モータ出力1.5~15kW(三相)を用意。吐出量は0.06~3.6m³/分、全揚程は4~38.1mで、汚水・雑排水に対応する。最大水没深さは8m、取扱液温は0~40℃。

荏原は長期ビジョン「E-Vision2035」で、「グローバルエクセレントカンパニーとして、持続可能な社会の実現に欠かせない企業」を掲げている。今回の国内展開を通じて、設備管理現場の省人化や維持管理コストの削減を支援するとともに、今後も汚水用水中ポンプのラインアップ拡充を進める方針だ。

■製品概要

  • 製品名:汚水用水中ポンプ「DKE型」
  • 発売日:2026年7月6日(国内販売開始)
  • 用途:建築設備、工場、下水処理場などの汚水・雑排水移送
  • 主な特長:
    • 独自の非閉塞構造による高い異物通過性能
    • 従来DV型比で最高効率約30%向上
    • 小容量機種への更新による省エネ・ランニングコスト低減
  • 主な仕様:
    • 吐出口径:50~100mm
    • モータ出力:1.5~15kW(三相)
    • 吐出量:0.06~3.6m³/分
    • 全揚程:4~38.1m
    • 最大水没深さ:8m
    • 取扱液:汚水・雑排水
    • 取扱液温:0~40℃

ニュースリリース