三菱重工、台湾高速鉄道・燕巢総合車両工場向け検査・修繕設備を受注

・N700ST導入に対応し保守体制を強化

三菱重工業は7月2日、台湾高速鉄路股份有限公司(台湾高鉄)から、台湾南部・燕巢(Yanchao)総合車両工場向けの車両検査・修繕設備・機器を受注したと発表した。新型高速鉄道車両「N700ST」の導入に伴う保守体制強化を目的としたもので、設備・機器の納入から据え付け、試運転までを担当する。

燕巢総合車両工場は、台湾高速鉄道が保有する車両の保守・点検を担う中核拠点。今回のプロジェクトでは、新型車両の営業運転開始に向けて、検査・修繕機能を強化するための設備整備が進められる。

台湾高鉄では、新型車両「N700ST」の導入を進めており、2027年下半期の営業運転開始を予定している。今回の設備更新は、新型車両に対応した保守体制を構築し、安全性と運行品質の向上を図るもので、輸送サービスのさらなる高度化につながることが期待されている。

台湾高速鉄道は2007年の開業以来、台湾の基幹交通インフラとして利用者を拡大してきた。年間利用者数は開業当初の約1,500万人から2025年には約8,200万人へ増加し、現在は1日平均約23万人が利用。累計利用者数も10億人を超え、台湾の経済活動や広域移動を支える重要な交通インフラとなっている。

三菱重工は、2000年に日本企業7社によるコンソーシアムの一員として台湾高速鉄道プロジェクトを受注して以来、車両やシステムの供給に加え、南港(Nangang)延伸工事や左營(Zuoying)車両基地向け設備の新設・改修工事などにも継続的に参画してきた。今回の受注は、これまでのプロジェクト実績や鉄道システム分野における技術力、事業遂行能力が評価されたものとしている。

同社は今後も、交通システム分野で培った技術・ノウハウを生かし、台湾高速鉄道の安定運行と輸送サービスの高度化に貢献していく考えだ。

■計画概要(項目/内容)
プロジェクト名:台湾高速鉄道 燕巢総合車両工場 検査・修繕設備整備プロジェクト
発注者:台湾高速鉄路股份有限公司(台湾高鉄)
受注者:三菱重工業株式会社
所在地:台湾・高雄市燕巢区(燕巢総合車両工場)
計画内容:新型車両「N700ST」対応の車両検査・修繕設備・機器の納入、据え付け、試運転
目的:新型車両導入に伴う保守・点検体制の強化、輸送サービスの向上
営業運転開始予定:N700ST:2027年下半期
投資額:非公表

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