・自動化と高度試験で競争力強化
リープヘル(Liebherr):2026年6月29日
リープヘルの電子・駆動技術事業会社であるリープヘル・エレクトロニクス&ドライブズ(Liebherr-Electronics and Drives GmbH)は、ドイツ・リンダウ(Lindau)拠点において、高品種少量生産を軸とした製造体制と自動化技術を活用し、多様な市場ニーズへの対応力を高めている。
同拠点では、データ伝送やネットワーク関連のコンポーネント、電子モジュールなどを1日当たり1,000台超出荷している。製品はリープヘル製機械向けに加え、農業、林業、航空宇宙分野など外部顧客向けにも供給されている。
■自社開発による自動化設備を導入
リンダウ工場の生産現場では、自律搬送ロボットの導入に加え、完全自動化された組立ステーションが稼働している。同設備は同社の社内技術によって開発されたもので、設計からモジュール化、実装までをすべて自社従業員が担当した。
機械設計、電気設計、ソフトウェア開発を含む全工程を現地プロジェクトチームが連携して構築。現在は電子部品の組み立て工程を自律的かつ高精度に実施しており、デジタル化と将来志向の生産環境づくりを推進している。
■高品種少量生産で柔軟な供給体制を構築
同拠点では「ハイミックス・ロー・ボリューム(High-Mix, Low-Volume)」の生産方式を採用している。これは多種多様な製品を少量ずつ生産する手法であり、顧客ごとの仕様要求や、機械および電子システムに対する市場ニーズの変化に柔軟に対応できる点が特徴となる。
■過酷環境を想定した独自試験体制
リンダウ拠点では、自社試験センターを通じて製品信頼性の確保にも注力している。電子機器は用途によって求められる性能が異なり、世界各地で使用される機械では、高温環境、塩害環境、強振動条件などへの耐久性が求められる。
試験センターでは用途ごとに異なる評価試験を実施しており、例えば洋上クレーン向けのパワーエレクトロニクス製品については、塩水噴霧試験装置を用いた耐食性評価をクリアする必要がある。
リープヘルは、こうした自動化技術と厳格な品質評価体制を通じ、電子・駆動システム分野における競争力強化を進めている。
コメントを投稿するにはログインしてください。