バルメット、セバーン・グループ(Severn Group)買収を完了

・プロセスパフォーマンスソリューション事業の成長を加速

バルメット(Valmet):2026年7月1日

バルメットは、過酷条件向け流体制御ソリューションを手掛ける産業用バルブメーカー、セバーン・グループ(Severn Group、以下セバーン)の買収を完了したと発表した。本件は2025年12月22日に公表されていたもので、セバーン・グロコン(Severn Glocon)、バルブテクノロジーズ(ValvTechnologies)、LBベントレー(LB Bentley)の3部門を対象とする。

今回の買収により、バルメットの収益の約半分を占めるプロセスパフォーマンスソリューション事業が一層強化される。従来の中核事業であるバイオマテリアル分野に加え、成長領域の拡大を加速する狙いがある。

バルメットの社長兼CEOであるトーマス・ヒナースコフ(Thomas Hinnerskov)氏は、「本買収は当社の成長戦略『Lead the Way』の重要なマイルストーンであり、同事業セグメントの強化とフローコントロール事業の拡張につながる」と述べた。その上で、「精製、エネルギー、金属分野における新市場への参入、ライフサイクルサービスモデルを通じたアフターマーケット拡大、過酷条件下での流体制御技術の強化という3点で大きな価値をもたらす」と強調した。

また、同氏は「約950人の新たな従業員を迎え入れることで、顧客のライフサイクル全体にわたる価値提供を担う戦略パートナーとしての地位をさらに強固にする」と述べた。

今後セバーンは、バルメットのフローコントロール事業領域に統合され、グローバルなプロセス産業向けに重要用途バルブおよびバルブ自動化ソリューションを提供するリーディング企業としての地位を強化する。

■エネルギー転換を支えるフローコントロール事業を強化

今回の買収により、バルメットはフローコントロール製品群を拡充し、世界的なエネルギー転換に対応する能力を高める。セバーンの高度な技術力と組み合わせることで、石油・ガス、化学、再生可能エネルギー、発電、バイオマテリアル、鉱業・金属、海底用途など幅広い分野に対応する。

フローコントロール事業エリアのエグゼクティブバイスプレジデントであるシモ・サースキラハティ(Simo Sääskilahti)氏は、「両社のバルブ技術とアプリケーションノウハウは高い補完関係にあり、特にエネルギー分野で重要な過酷条件向け流体制御において独自性の高いソリューションを提供できる」と述べた。その上で、「エネルギーおよび重要原材料の安定供給を支援するとともに、持続可能でレジリエントなエネルギーシステムへの移行を後押しする」としている。

一方、セバーンの売却側であるブルーウォーター(Bluewater)のパートナー、サリル・オベロイ(Salil Oberoi)氏は、「世界トップクラスの組織に成長したセバーンをバルメットに引き継ぐことを喜ばしく思う。バルメットのグローバル展開と顧客基盤は、今後の成長に向けた優れた基盤となる」とコメントした。

なお、セバーンの2025年売上高は約2億1,500万ユーロ(約398億円、185円換算)、EBITDAマージンは約16%。本取引額は負債・現金調整後ベースで4億8,000万米ドル(約888億円)とされる。

バルメットはプロセス産業向け技術のグローバルリーダーであり、225年以上の産業経験と約1万8,500人の専門人材を背景に、最先端技術、サービス、自動化および流体制御ソリューションを提供している。2025年の売上高は約52億ユーロ。本社はフィンランド・エスポー(Espoo)に所在し、世界約40カ国で事業を展開。ナスダック・ヘルシンキ(Nasdaq Helsinki)に上場している。

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