JX 金属商事、高槻工場でロジウムめっき液を増産、半導体検査需要拡大に対応

・2028年度までに生産能力を2025年度比2倍超へ

JX 金属(東京都港区)とグループ会社のJX 金属商事(東京都新宿区)は6月24日、半導体検査プローブカード向け材料であるロジウムめっき液の生産能力増強投資を決定したと発表した。対象はJX 金属商事の高槻工場(大阪府高槻市辻子3-2-1)で、2028年度までに同製品の生産能力を2025年度比で2倍以上へ引き上げる計画。AIデータセンターの急速な拡大を背景とした半導体需要増加に対応し、供給体制の強化を図る。

ロジウムめっき液は、高い耐食性、耐摩耗性、反射率、硬度を備える機能性材料で、近年は半導体検査工程で使用される「プローブカード」の微細プローブピン向け用途として採用が拡大している。

プローブカードは半導体製造工程において回路の電気的特性を確認する重要な検査装置で、接触部には数千本から数万本に及ぶ微細なプローブピンが搭載される。これらのピンには高い導電性と耐食性が求められ、両特性に優れるロジウムめっきが有力材料として採用されている。JX 金属商事によると、同社のロジウムめっき液は同分野で高い市場シェアを有しているという。

今回の能力増強の背景には、AIデータセンター向けを中心とした半導体需要の急増がある。生成AIや高性能演算需要の拡大により半導体生産量が増加し、それに伴って検査工程で使用されるプローブカード向け材料需要も大幅に伸長している。JX 金属商事では、こうした市場環境に機動的に対応するため、生産設備の強化に踏み切る。

JX 金属グループは、半導体用スパッタリングターゲットやインジウムリン基板など先端材料を主力事業として展開しており、今回のロジウムめっき液増産もその供給基盤強化の一環となる。今後も成長市場への対応を進め、先端デバイスに不可欠な素材供給を通じて産業基盤の高度化を支えていく方針。

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