・四半期売上が初めて200億ドルを突破、利益率も大幅改善
Caterpillar(キャタピラー):2026年8月4日
テキサス州アービング、米建機大手キャタピラー(NYSE: CAT)は8月4日、2026年第2四半期(4~6月)の決算を発表した。売上高は205.4億ドル(約3兆2,868億8,000万円、160円換算)となり、前年同期(165.7億ドル)比で24%増。過去最高となる四半期売上200億ドル超えを初めて達成した。上期(1~6月)の売上高も379.6億ドル(約6兆732億8,000万円、160円換算)となり、前年同期(308.2億ドル)比で23%増加した。
営業利益は42.95億ドルで前年同期比50%増、営業利益率は20.9%(前年同期17.3%)、調整後営業利益率は21.9%(同17.6%)に改善した。第2四半期のEPS(1株当たり利益)は7.77ドル、調整後EPSは8.17ドルとなり、いずれも前年同期(EPS 4.62ドル、調整後4.72ドル)を大きく上回った。上期の1株当たり利益(希薄化後)は13.23ドルで、前年同期(8.82ドル)比で50%増となった。
第2四半期の企業全体の営業キャッシュフローは44億ドルとなり、四半期末の現金残高は67億ドル。同四半期には自社株買いに15億ドル、配当に7億ドル、合計22億ドルの現金を投じた。
Joe Creed(ジョー・クリード)会長兼CEOは、「四半期の売上収益が200億ドルを超えたのは当社史上初めてのことだ。この節目は、顧客が日々担う不可欠な仕事と、彼らの最も困難な課題解決に取り組む全世界のキャタピラー従業員の献身の両方を裏付けるものである。主要3セグメントすべてで受注が拡大し、勢いが広がっていることを示す強い受注状況とバックログの増加が見られる」とコメントしている。
第2四半期の営業利益には、国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく関税還付見込み額3.92億ドルが含まれている。
■第2四半期の部門別状況
<Power & Energy>(電力・エネルギー)
売上高は82.38億ドルで、前年同期比17%(12.01億ドル)増加。販売量の増加(7.36億ドル)と価格実現の改善(2.12億ドル)が主な要因。
・発電(Power Generation):データセンター向けを中心に大型往復動エンジンやタービン関連サービスの販売が増加。
・石油・ガス:ガス圧縮用エンジンやアフターマーケット部品、タービン関連サービスが増加した一方、油井サービス向けエンジンは減少。
・産業用:北米・EAMEを中心に増加。
同部門の利益は20.27億ドルで前年同期比30%(4.73億ドル)増。販売量増加による利益押し上げ効果(4.57億ドル)と価格改善(2.12億ドル)が寄与したが、製造コストの悪化(1.49億ドル)が一部相殺した。セグメント利益率は24.6%(前年同期22.1%)。
<Construction Industries>(建設産業)
売上高は83.46億ドルで、前年同期比35%(21.56億ドル)増加。販売量増加(約18億ドル)と価格実現の改善(3.09億ドル)が主因。
・北米:エンドユーザー向け販売増加とディーラー在庫の変動により増収。
・中南米:ブラジルレアル高の為替影響とエンドユーザー向け販売増で増収。
・EAME:ユーロ高の為替影響とエンドユーザー向け販売増で増収。
・アジア太平洋:エンドユーザー向け販売増で増収。
同部門の利益は19.47億ドルで前年同期比57%(7.03億ドル)増。主に販売量増加による利益押し上げが寄与した。セグメント利益率は23.3%(前年同期20.1%)。
<Resource Industries>(資源産業)
売上高は46.48億ドルで、前年同期比20%(7.62億ドル)増加。販売量増加が主因。
・鉱山・重機建設・砕石関連:エンドユーザー向け販売増加。
・鉄道:国際機関車納入の増加および鉄道関連サービスの増加。
同部門の利益は6.93億ドルで前年同期比23%(1.30億ドル)増。販売量増加による利益押し上げ効果(2.69億ドル)があった一方、製造コストの悪化(1.58億ドル)が一部相殺した。セグメント利益率は14.9%(前年同期14.5%)。
<FINANCIAL PRODUCTS SEGMENT>(金融商品セグメント)
売上高は11.45億ドルで、前年同期より1.03億ドル(10%)増加。全地域での平均収益資産の増加が主因。
同部門の利益は3.28億ドルとなり、前年同期比32%の増益。平均収益資産の増加(0.44億ドル)、保険事業(Insurance Services)の株式評価益(0.22億ドル)およびマージン改善(0.21億ドル)が寄与した一方、Cat Financialにおける貸倒引当金の積み増し(0.22億ドル)が一部相殺した。
延滞率は前年同期の1.62%から1.31%に改善。貸倒損失(回収控除後)は2,000万ドル(前年同期は1,800万ドル)。2026年6月30日時点の信用損失引当金は2.94億ドルで、融資残高の0.84%に相当する(26年3月末は2.83億ドル・0.86%、25年末は2.84億ドル・0.86%)。
■その他損益・税金
その他収益(費用)は3.98億ドルの利益となり、前年同期(0.84億ドルの利益)から大幅増加。為替の好影響やトータル・リターン・スワップ契約、投資・利息収入の増加が主因。実効税率は23.1%(前年同期23.0%)。
■通期見通しと企業戦略
キャタピラーは、建設・鉱山機械、オフハイウェイ用ディーゼルおよび天然ガスエンジン、産業用ガスタービン、ディーゼル電気機関車における世界的リーディングカンパニーであり、2025年通期の売上収益は676億ドル(約10兆8,160億円、160円換算)だった。同社は100年以上にわたり、より持続可能な世界の構築に貢献しており、世界最大級の独立系ディーラーネットワークとCat Financialによる金融サービスを強みに、「Power & Energy(電力・エネルギー)」「Construction Industries(建設産業)」「Resource Industries(資源産業)」の主要3部門を通じて、商業的卓越性と先進技術により顧客の課題解決に取り組んでいる。今回の決算では、主要3セグメントすべてで売上が拡大し、四半期として過去最高の売上高を記録。受注拡大とバックログの積み上がりが今後の成長推進力を示す結果となった。
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