オークマは8月5日、2027年3月期第1四半期(2026年4〜6月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比16.3%増の519億300万円、営業利益は175.1%増の43億9,900万円、経常利益は129.0%増の49億3,000万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は253.7%増の49億8,400万円となった。連結受注高は過去最高の752億6,300万円(38.9%増)を記録し、業績は大幅に改善した。
同社によれば、地政学リスクやインフレの継続などで世界経済の先行きは不透明な状況が続いた一方、工作機械需要は大手企業向けで堅調に推移し、中堅・中小事業者でも設備投資再開の動きが見られるなど、国内外の需要は総じて拡大基調で推移した。
オークマグループは「中期経営計画2028」に基づき、高精度・高効率生産とエネルギー消費量削減を自律的に両立し脱炭素化に貢献する工作機械を「Green-Smart Machine」と位置付け、自動化やものづくりサービスとともにグローバルに展開。受注獲得に注力するとともに、収益力改善や資本効率向上を進め、ものづくりを巡る社会課題の解決を通じて企業価値向上に努めた。
■ 地域別の市況
地域別の市況では、米国は航空・宇宙・衛星、防衛関連、データセンタ・エネルギー関連など大手企業からの高水準な需要が継続し、中堅・中小事業者でも設備投資再開の動きが見られた。この流れはグローバルに広がり、日本でも航空・宇宙・防衛関連に加え、半導体製造装置、造船、一般産業機械などで設備投資が堅調。欧州はドイツなどで自動車産業の停滞により弱含みの局面もあったが、防衛強化の動きから航空機・防衛関連を中心に需要が大きく増加した。中国は大手EVメーカー向け大型案件の受注が一服した一方、半導体製造装置や一般産業機械からの需要は底堅く、その他アジアも半導体製造装置関連を中心に拡大基調で推移した。
利益面では、人的資本投資の強化や部材コストの上昇、輸送コストの高止まりに対し、生産効率の向上や内製化の拡大でコスト低減を図るとともに、コスト増および米国追加関税などの負担増を販売価格へ転嫁し、収益性の改善を進めた。特別利益として投資有価証券売却益17億5,200万円も計上した。
■ 2027年3月期の連結業績予想
2027年3月期の連結業績予想は上方修正した。売上高は2,600億円(前期比10.2%増)、営業利益260億円(同67.7%増)、経常利益265億円(同61.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益200億円(同59.3%増)を見込む。連結受注予想も2,500億円から2,760億円へ引き上げた。前提為替レートは通期で1ドル=159.0円、1ユーロ=185.0円。年間配当予想も従来から引き上げ、中間60円・期末60円の計120円とした。
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